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2006/06/11

憲法とは何か

400431002401_pe00_ou09_scmzzzzzzz_v54286 ちょっと読み終えるには時間がかかりました。いつもの、この長谷部さんのものを読むと思わず頭を抱えてしまいます。今度の本も同じです。長谷部さんの立憲主義のとらえかたは、通常の権力をしばるとうものよりもせまく、多様な価値観が併存する社会の存立を保障するものととらえます。そして9条についても、自衛隊も禁止するという準則的なとらえ方は、価値観を強制することになり正しくなく、理念的ないばわ理想としてある。ここから、軍に昇格を求める改憲を批判します。
 うーん、なんていうのでしょうか。いわば、1つの考え方を押しつけるような形でなく、憲法を護るとでもいうのでしょうか。それは、自衛隊容認論をとりこむ根拠にもなりそうで、すごく魅力的な論理のようにも思えます。
 が私、個人の気分としては、魅力が4、やはり、ここまで相対化というか、あいまいにしていいのかなあという気分が6。でも、その6にある長谷部さんへの私の批判は、なにか固く、教条的なものであるようにも思えます。ここは、私の勉強不足のなせる技でしょうか。
 大学時代、教養で、森(川口)先生の講義をうけました。学部は阿部先生だったでしょうか。まあ、それから、まじめに憲法なんて学んでいません。長谷部さんは、改憲の流れのなかで、そのことそのものを問いかけているのでしょうか。
 後半の個別論点は、比較的わかりやすいものでした。
 いずれにしろ、しっかり勉強したいものですね。ここ数年ですよ、憲法の本を読むようになったのは。分かった気分になるんじゃなく、しっかりした議論を身につけたいなあというのが最大の感想でしょうかね。

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