教育基本法「改正」に抗して
全部、読んだわけではないですけど。緊急に出版された大事な本です。 この春、大きく局面が動いた教育基本法「改正」をめぐる情勢。教育基本法「改正」情報センターの代表として、その動きを直視している著者が、基本法改悪阻止の強い思いを込めて緊急出版したのが本書。
第Ⅰ部で、「改正」のねらいが国家と教育の関係を逆転させ、教育内容と個人の価値観を統制することになることを明らかにし、第Ⅱ部で「格差と競争」を強める新自由主義改革を、NPMといわれる手法や学校選択制を例に批判する。そして第Ⅲ部で、憲法と教育基本法が未完のプロジェクトであることを、現行教基法の歴史的意義を再発見するで明らかにする。
基本法改悪の本質とともに親・住民参加の学校のあり方など、人間と社会の危機に立ち向かう教育改革の方向をも展望する内容となっている。
ぜひ読んでほしいんです。
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