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2006/06/01

学力テストの弊害

 政府が、教育基本法を「改正」して、教育振興基本計画を法制化して、まずやりたいことは、全国一律の「学力テスト」といわれています。すでに、文科省の方針としては来年度から、すべての小6と中3を対象におこなうとしています。が、現行制度では、地方の教育委員会が、参加しないことを決めれば、強制はできないことになっているのです。
 さて、今日、読んだ文献のなかに興味深いものにぶつかりました。実は、全国的な学力テストは、1956年から10年のあいだ、実施されていたことがあります。このうち、抽出ではなく全国一律におこなわれたのは、61年から64年ですが、その弊害を71年に、梅根悟先生たちが、教育問題学術調査団が調査、報告をしています。そこでは、たとえば、いわゆる「特殊学級」が、通常学級からできない子を「切り落とし」、学力テストの点数を引き上げる役割をさせられている実態が浮き彫りになっていたそうなんです。
 最近、学力テストを実施し、その結果を学校別に公表している足立区などでは、障害児学級の子どもが増加傾向にあるということを聞いたことがあります。その話を聞いたとき、文部科学省がLDやADHDについて議論をはじめた行こう、問題行動をする子どものレッテルばりがおこなわれているという話もあったので、子どもの切り捨てが、おこなわれないのかずいぶん心配したのです。もちろん、かつておこったことが、同じように、現在も起きているのかどうかは、わかりません。ただ、かつてから、このような問題点が指摘されていたのですから、慎重な調査や検証がなければ、安易に導入すべき施策でないことは明白ではないでしょうか。しかし、この間の、議論には、そんな点をしっかり検討した形跡はありません。
 かつての学力テストの目的も「教育課程に関する方策の樹立、学習指導要領の改善に役立てる資料を得る」というものでした。そんな目的の学力テストでさえ、このような問題が生じていたのです。政府がおこなおうとしている学力テストが2重3重に、意義のはき違えたものであるかについては、後日、機会があれば論じたいと思います。が、あまりにも性急な、理のない学力テストの推進、ここにも教育基本法「改正」の問題が見えてくるというものです。

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