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2006/06/22

山口母子殺人事件判決と北海道新聞

 北海道の社説には、目を見張った。「山口母子殺害*未成年の死刑問う判決」という社説だ。

 愛する家族を理不尽な暴力で失った遺族の怒りは理解できる。ただ、遺族の感情をストレートに量刑に反映することには危うさも感じられる。
 ……国際社会では死刑の廃止国数が存置国数を上回り、廃止が潮流となっているが、日本では近年の厳罰化と執行数の減少で死刑確定者が増加している。しかし、刑罰で人の命を奪うことには本来、慎重であるべきだ。
 三年後に導入される裁判員制度では、死刑を含む法定刑の重い事件で国民が裁く側に加わる。厳罰を求める遺族の感情だけにとらわれない冷静な量刑判断が望まれる

 山口の事件の判決には、違和感を感じる人もいたと思う。もちろん被害者家族の心情はよくわかるし、被害者の側の権利の大事さもわかる。だが、メディアはやや異常な扱いをしてきたとしか思えない。被害者の家族の発言も、心情の吐露をこえ、やや説得力を欠く主張まであったことは否定できない。なによりも無理して主張していると思える節もある。そして判決そのものが冷静だったのかということだ。世論を意識というか、利用しつつ? 死刑に誘導し(最高裁は連発だ)、少年犯罪への厳罰化の方向を指向する。明らかに政治的としか思えない。
 事件そのものは、加害者の問題をふくめ、あくまで冷静な判断が必要だ。その点は、コメントはしない。が少なくとも、違和感を持たざるをえない最高裁の動きに、世論を気にして、メディアが発言を控えるなかで、北海道の勇気は注目に値すると思う。

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» 山口母子殺害の死刑賛否論 [飯大蔵の言いたい事]
 日本ではにわかに死刑賛成論が盛んになったかのごとく見える。事件について詳しく調べてその判定をしようとしてるのではない。あくまでも一般論を述べようと思っているだけである。 事件の概要として次の記事。山口母子殺害、元少年の無期判決破棄 死刑の公算大 2006年 6月20日 (火) 22:42朝日... [続きを読む]

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