憲法記念日の集会
今日は、憲法記念日でした。日比谷で開かれていた憲法集会ではなく、東大でおこなわれた全国憲法研究会の集会に行ってきました。今日は、法政大学の杉田敦さんと、東北大学の山元一さんの講演でした。
杉田さんの話は、政治と憲法と題して、立憲主義と国民主権の関係、基本的人権の問題で、国法としての権利と人が生まれつきもつ権利との整合性、そして平和主義の問題で、国家の自衛権と個々人の生存を願う個人としての自衛権との関係などについて、憲法をどう理解するかについての問題提起です。いわんとするところは、憲法が何かをしてくれるというとらえ方ではなく、人間がもつべき権利というところにさかのぼって、実際にある憲法を参照しながら国家を道具として利用していくような、憲法との向き合いかたということでしょうか。そのためにも、実際の政治の場で、何を求め実現するかの大事さを言っていると受けとめました。
山元さんは、それをうけて日本の戦後社会における民主主義を憲法との関係で考えるという内容のものでした。テキストとしての憲法だけでなく、憲法を社会がどう実現したかの総体で戦後社会をふり返るという趣向です。制定時憲法がどうとらえられたのか、そして50年代から60年代の憲法のとらえ直し、そして、現在の憲法を展開と改憲の動向などです。
基軸というものをどう考えるかという点では、いろいろ、感じるところはあるのですが、実際に憲法をどう活かすのかという点にう貫かれた、ある意味では、かつて憲法運動と呼ばれていたような側面を、グローバル時代の現代のどうとらえ直すのかという点で、刺激のある講演2本という感じでした。ちょっとまとまりのない感想になってしまいましたが…。
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» 立憲主義と憲法の関係☆憲法は国家を縛る「箍」である? [松尾光太郎 de 海馬之玄関BLOG]
font size=3今年、平成18年の憲法記念日も過ぎた。そんな連休の中、<護憲派の最終防御ライン>と私が呼んでいる長谷部恭男(東京大学)さんの著書を読了した。font color=red『憲法とは何か』/font(岩波新書・2006年4月)。
同書の大部分はここ数年書かれた幾つかの雑誌論稿に加筆編纂されたものであり特に目新しい主張はない。よって、憲法改正の是非を巡る私の長谷部批判としてはさしあたり下記の(およびそこにリンクを張っている)拙..... [続きを読む]
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