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2006/05/11

なぜ教育基本法を変えてはいけないのか②

 衆議院に特別委員会が正式に設置され、いよいよ来週から、国会での審議がはじまりそうです。来るときが来たというのが実感です。強い強い怒りがわいてきます。そんなわけで、今日は、取材はちょっとやめにして、文献の研究を中心とした1日でした。
 さて、昨日も憲法と教育基本法の連続性ということを書きましたが、いろいろな文献を読むにつれそのことを、痛感します。たとえば、1条には、「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」とありますが、この文章は、憲法の前文や9条、13条などと一体のものです。とくに注目されるのが、「個人の価値を」という文句です。これは、たんに、侵略戦争の反省にとどまらず、その結果として、戦後の教育の価値を、憲法13条との関連でのべているということも言えるわけです。「教育が人間を人間たらしめるものであり。人格の完成をめざさなければならない」(文部省教育法令研究会編『教育基本法の解説』1947)のもつ意味は、この点でも押さえなければなりません。
026689260000 ところで、いま水島朝穂さんの『憲法私論』という本を読んでいます。まあ、水島さんの議論は、いろいろ個人的には言いたいこともあるのですが、それはまた後日、書くとして、読んでいて思ったことは、平和であるための根拠を13条にもとめた議論を紹介しているくだりです。個人の、平和に生活する権利を13条からもとめ、平和をつくるとしう主張です。同時に、自由の下支えが9条にあるという議論も紹介されています。このあたりは、とても興味深く読みました。
 いずれにしろ、そんな憲法の価値から、教育基本法が切り離されるというのが、改正案の特徴であることは否定ができないということなんだろうと思います。

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» 教育基本法 現行法についてその1(前文、一条、二条) [飯大蔵の言いたい事]
 教育基本法改定案、自民党版、民主党版を読んできましたが、現行教育基本法についてしっかりした認識を持たないと、批判もしづらいと言うことで本を読んでいました。まだ本当に分かったとは言いにくいのですが、ここまでのところを整理しておきたいと思います。教育基本法は動き出すのか、民主党の「日本国教育基本法案」  教育基本法はここで見られます。  まず前文の先頭部分です。われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この...... [続きを読む]

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