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2006/04/23

改憲問題

4480062998 愛敬浩二さんは、旬の研究者だ。のりにのって、議論を展開しているという感じ。学生にむけた講義形式で内容もわかりやすい。紹介には以下のようにある。

日本国憲法は「占領軍に押しつけられたものだ」「もはや古くなった」「自衛隊すら認めないなんて非現実的だ」……。こんな改憲必要論が巷に溢れている。しかし、戦後憲法には現実にどう機能してきたのか、また、そのどこに問題があり、どう改正すると、どんな効果が期待できるのか。現在の改憲論議に欠けているのは、こうした改憲の「実質」を問う視座である。本書は、原題改憲の思惑と帰結をクールに診断し、いま「護憲」であることの意味を、徹頭徹尾「リアル」な語り口で問いなおす試みである。改憲に賛成の人も反対の人も必読の書。

 このように現実のなかで、改憲問題をどうとらえるのかが本書の主題。まあ、注文としては、学生からだされた改憲を支持する意見を、ここまでこてんぱんにやっつけるのかという感じ。それを、現在の改憲の動向にむすびつけて論じているので、いささか敵をつくりすぎるという印象はもたないわけではない。
 ただ、議論の整理とそれへの反論はいたってシャープ。そのなかで、どこに一致点をもとうとするのかという、模索もはっきりした方向もある。9条のはたしている役割のなかで、原則的な憲法解釈が存在するからこそ、全体と、武力行使の方向にブレーキをかけている指摘は大事だと思った。それは国際政治のなかでの9条の役割、つまり国連憲章の武力行使の禁止を実行する方向を切りひらく特殊な役割を9条がもっていることともダブル。十分、刺激もうけ、充実感も味わえる1冊でもある。

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