壊れる男たち
最近、ある政党の幹部だった人が、セクハラ問題で処分をうけ、その後、その政党を離れ、その政党を非難する本がだされている。ある人のブログに、この問題を理解するには、この『壊れる男たち』という本を読めばいいという紹介があったので手にとってみた。セクハラ問題に、そんな関心をもっていたわけではないので、読んでいなかったけど、なるほどと思った。この元幹部は、セクハラの事実を認めながらも、その反省どころか、あたかも「冤罪」かのように主張する。そして、政党を非難するのは自分のプライドのためだという。この元幹部の本は、理性的な政治論などまったくないような気持ち悪い本だったけど、その理由が、『壊れる男たち』を読んでいて、なるほどっと思ったのだ。「主張が、いかに自分の中心であるのか」――自分の行為が、何を問われていたのかということにこの人はまったく自覚がないんだろうなと思う。
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» 「壊れる男たち」感想文 [土佐高知の雑記帳]
「壊れる男たち―セクハラはなぜ繰り返されるのか」を読んだ。はじめに4章。次に3章、さいごに1章という具合に逆から読んだ。
率直な感想をいえば、著者の金子雅臣さんにはその意図はまったくなかったかもしれないが... [続きを読む]
なるほど、納得です。この本、読んでみたくなりました。
投稿: 洋 | 2006/04/29 23:44
読んでみた、ほんとに驚くほどなるほどでした。
投稿: YOU→洋 | 2006/04/30 23:50