黒田清 記者魂は死なず
大阪に住む先輩の年賀状に、この本のことが書いてあった。思い出がつまった本だと。その先輩と黒田さんとのあいだにどんな交流があったのかは私は知らないが、私も、1度、梅田の黒田ジャーナルの事務所で、数時間、黒田さんとお話をさせていただいたことがある。ほんとうになんとも言えない、魅力にあふれた、人だった。その人物像は、大谷昭宏さんが原作の漫画『こちら大阪社会部』にも、よく描かれている。黒田さんがなくなったとき、編集長をたきつけて、大きなお花をおくったことを思い出す。
この本は、去年買っていたんだけど、やっと最近手にとりはじめている。出版社の紹介は、
黒田軍団をひきいて庶民の側にたった社会部記者として闘い抜き、ナベツネ体制と真向からぶつかった魂のジャーナリスト黒田清。その誕生から死までの波乱にみちた軌跡を厖大な取材と証言によってたどる渾身にして唯一の伝記。
電車のなかで、読んでいて、思わずボロボロ涙がでてくる。英雄的なジャーナリストであるが、弱さもたくさんあって、そして、人間味がいっぱいだ。いまちょうど、読売を辞めるところ。感想は後日。
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コメント
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黒田清氏 大好きで尊敬していたジャーナリストです。時代を見るすぐれた人が亡くなられ残念です。権力にへつらうことなくいつも立場の弱い人たちに応援をする数少ないジャーナリストであったと思います。「関西電力誤算上・下」 私の親父は関電に勤めていました。そこでの思想差別は何度となく聞かされていました。私の近所にもこの本に記載されていた人々が出てきます。親父が、この人は立派だったという人です。今、ぼくの一定の指針は 黒田さんのかつての部下大谷さんのコメントです。さすがに 鋭く考えさせられます。今 このブログに紹介された「黒田清 記者魂は死なず」を読んでいます。
投稿: yasu | 2006/04/01 19:28