「慰安婦」と出会った女子大生たち
神戸女学院の石川先生のゼミが、『ハルモニからの宿題』に続いて、つくった本です。前作が、正面から日本軍「慰安婦」に挑んだ学生と教員の姿を綴ったものだったのに対し、今度も本は、もう少し、入門的です。最初に、ハルモニたちが描いた絵に文章をつけて、絵本風にこの問題を紹介。学生たちが聞いたハルモニの証言の再録。そして石川先生が、この問題の論点と学生の学びの経過をスケッチ。学生有志の座談会と続きます。高校生でもこの問題に接することができるわかりやすさと、同時に、日頃学生たちが感じていることと、この問題をむすびつけ、学びのなかで、生き方を探求していく。今生きる学生たちのいわば生きるための「教養」の獲得の道筋をしめす「学びのすすめ」のような構成になっています。学生と同じ目線で、私たちの生きる視野をこの問題を通じて広げていく、そんな一冊になっているという感じです。
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