シリアナとは、シリアとイラクとイランをあわせて1つの国にするというアメリカの一部にある中東「民主化」構想なんだそうです。バラバラに描かれはじめる、CIA、石油資本、中東の王国の動き、パキスタンからの出稼ぎ青年などの動きが、だんだんと1つにむすばれて。アメリカの石油利権をめぐる動きが鋭く告発されます。
改革に意欲的な王子ナシールが王位継承権を持つ中東のとある小国。長年危険な諜報活動に従事してきたCIA工作員のボブ・バーンズは息子の大学進学を機に引退を決意する。そんなボブに最後の極秘指令が下される…。ワシントンの大手事務所で働く野心溢れる弁護士ベネットは、アメリカの巨大石油企業コネックス社が絡んだ大型合併を巡る調査を任される…。ジュネーブに暮らすエネルギーアナリストのブライアンは、ある不幸な出来事をきっかけに、ナシール王子の相談役に抜擢される…。ナシールの国に出稼ぎに来てコネックス社の油田で働いていたパキスタン人青年ワシームは、突然の解雇に遭い、路頭に迷う…。まるで繋がりを持たないはずの彼らの運命は、容易に見通すことのできない一つの巨大なシステムの中に深く組み込まれていく。
なんというか、泣きたくなるぐらい、つらい映画です。ちょっと今日はボロボロに酔いたくなりました。
今日は、半日。中東をめぐる暗い闇につき合った感じです。
さて、イスラエルの選挙は、カディマの勝利。一方的な分離政策はつづきます。中東の平和のゆくへのどこにいくのでしょうか。
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