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2006/02/06

新聞を読んで疑問に思ったこと

 朝日新聞を読んでいると、ときたまどうようもなく、腹立たしいときがあります。今日の社説「格差社会 改革の中で考えよう」などがそれです。

 たしかに一面ではじまっている、高島平団地を舞台にした、格差社会の特集記事は、するどいものがあります。が、その格差社会についての、論評が、なぜこの社説の内容なんでしょうか。社説は、問題を「再挑戦が難しい社会」ということに限定してしまいます。ほんとうにそうでしょうか。人間が大切にされない社会そのものの構造を問題にしなければならないではないでしょうか。

 社説は、「財政の危機は深刻だ。格差の現状を見極めたうえで、どんな是正策を、どんな組み合わせで導入するのかを、冷静に議論しなければならない」「格差を理由に、日本を公正で効率的な社会にするための構造改革をやめてしまうこと」を警告までします。さらには、「格差拡大のすべてを構造改革のせいにはできない。改革のなかで景気回復は進んだ。それを認めたうえで、公正な社会に近づけるにはどうしたらいいか、景気回復の果実をどう分配するか、それを考えよう」とまでいいます。私には「景気回復」と言われる状況をもたらしたのは、相変わらずの外需と、そして、リストラや雇用の流動化によるコストダウン、そして、バブルにもにた「投機的経済」の拡大のように思えてらないのです。

 はたして、「公正で効率的な社会にするための構造改革」なるものを検証しているのでしょうか。「景気回復」なるものの実相を分析をしているのでしょうか。大きな疑問をもたたざるをえないですが。


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