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2006/01/13

「そして問う、この国の過去(いま)」

JVJA1 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会の「そして問う、この国の過去(いま)」という集まりにいってきました。このJVJAという団体は、広河隆一さんや、森住卓さん、古居みずえさん、土井敏邦さんといったフォト(映像)・ジャーナリストがつくる団体で、日本と世界の社会的な課題に正面から向き合っています。その年次報告会。
 第1部は、広河隆一さん(チェルノブイリ)、古居みずえさん(パレスチナ)、佐藤文則さん(ハイチ)、豊田直己さん(インドネシア・アチェ)、林克明さん(チェチェン)、綿井健陽さん(イラク)の報告。それぞれ大きな課題を背負う世界の報告だったけど、そのなかでしたたかに生きているパレスチナの女性を追った、古居さんの報告がいちばんよかった。彼女のドキュメンタリー「ガーダ」はぜひ見たいです。
 第2部は、 「そして問う、この国の過去(いま)」と題して、 山本宗補さん、土井敏邦さん、森住卓さん、八重樫信之さんが長めのレポート。山本宗補さんは、 「老いの風景から見た日本とは」と題して。とくに、沖縄の戦争マラリアの生存者の姿と平和(9条)への思いは胸をうちました。土井敏邦さんは、 「従軍慰安婦」です。その半生を伝え、日本の加害性を改めて問いかけます。男性がどこまで、迫れるのかと思いましたが、よかったです。森住卓さんは、 「水俣」。すでに過去のものと思われがちなこの問題の現在の苦しみとたたかいを描きます。八重樫信之さんは、 「らい予防法の傷跡ー日本・韓国・台湾」で、日本国内と、韓国、台湾併せて15のハンセン病療養所を取材し、「らい予防法」によって人生そのものを奪われた被害が共通していることを報告していました。写真は、事実を伝えます。同時に、人間の姿をとおしてその事実を伝えることの強さ、説得力を強く感じさせてくれる、2部の報告でした。それぞれ、お近くで写真展があれば、見に行く価値のあるすばらしい作品の一端を拝見することができました。

 

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