元日の社説を読む
元日に各紙の社説に目を通すというのが、毎年のはじまりの仕事です。元日の社説は、各紙の論説の責任者が書くことが一般的なならわしと言われます。その新聞の性格がよくでているのかもしれません。「朝日」は、ここ数年、斜めから見つめる社会論です。正直面白くはありません。「読売」は骨太の政治論です。朝日よりは正攻法ですが、市場原理の歯止めをいいながらそこから見えてくるのは、極端な国家主義的な姿勢です。「毎日」は、小泉政治のすすめなのか批判なのか、いつもながらよくわからない論説です。ことの本質に踏み込まないというのが印象です。「日経」は、いつもどおりの経済成長の探求です。「産経」は、正直滑稽です。東アジアへの敵視とアメリカ追随、なぜアジアへの問いをアメリカに向けないのか、誰もがすぐに感じる疑問でしょう。
年の課題は、むしろ地方紙が示してくれています。「東京」はアジア外交を問い、「北海道」と「中国」は、「構造改革」で生まれている「格差社会」を問います。そして沖縄は、米軍再編です。地方紙の正面からの問いにも学ながら、私も06年という年を問いつづけていきたいと思います。
« ハリー・ポッターと炎のゴブレット | トップページ | ご迷惑をおかけしています »
「メディア」カテゴリの記事
- 検証 フジテレビ問題(2025.07.06)
- 体験談を積み重ねて見いだした「軍隊は住民を守らない」 平和教育の専門家、西田氏の「謝罪」による沖縄ヘイトを危惧(2025.05.10)
- 自民・西田議員、「歴史の書き換え」発言を削除 「非常に不適切だった」と沖縄県民に謝罪(2025.05.09)
- 「玉木首相」なら即解散? 「地下アイドル」脱した党首が目指すもの(2025.04.29)
- NHK 「ETV特集」再放送延期&配信停止は「取材を深めた上で、改めてお伝えしたい」(2025.04.19)
「政治」カテゴリの記事
- 日本に「排外主義」が広がった?否定した研究者が求める外国人政策(2025.07.18)
- 学習塾代が高騰、難関校狙う高所得層が押し上げ 中小淘汰で倒産最多(2025.07.17)
- 追いつめられる子どもたち 「あなたががんばれ」が生んだ緊張と不安(2025.07.15)
- 世界を操る「あの勢力」…ライトな支持層は知らぬ参政党の歴史観(2025.07.14)
- 市議選開始! 「世取山著作集出版記念会」(2025.07.13)
コメント