日本の子ども60年
東京都写真美術館に、「日本の子ども60年」という写真展を見に行ってきました。戦後60年の子どもたちの姿を148人の写真家、204点の写真家の作品でふり返るという写真展です。日曜日と言うこともあって、ものすごく込んでいました。入るなり、ぐっとぐる写真展で、1人でくるより、つれ合いときた方がよかったかなあなんて思いましたが。
40年代後半、50年代、60年代前半は、貧しさと困難のなかでの子どもたちの姿です。一方で、子どもたちの生の輝きが見いだせます。時間の変化もゆっくりしているように感じます。60年代後半から70年代は、公害、集団就職、交通事故、受験戦争という印象が強くのこります。80年代以後の変化は急激です。全体を見て、戦後の60年は、やはりものすごいスピードでその社会の姿を変貌させてきたように思います。
同時に、年を経るごとに子どもの写真をとることがむずかしくなっているように思います。決して、写真家の魅力がなくなったとは思いませんが。現在の子どもの内面を映し出すのには新しい方法が必要なのかもしれません。
さて、重松清は、いまの子どもたちも輝いていると言います。私も、そう信じたいと思います。が、そう言い切る自身はありません。が、戦後社会の中での子ども(つまり社会の未来)ということを考えさせられるすごくいい写真展でした。個人的には、神山洋一さん(故人)の写真が心に残りました。
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