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2005/12/20

熱り(ほとぼり)

 すでに書き込んだように、先週の金曜日に、「熱り」という芝居を見てきました。
 ストーリーは

韓国併合時代。
日本帝国支配下のもと、 韓国人ユン・ボンギルは上海事変終結祝賀会で、
帝国陸軍最高司令官めがけて爆弾を投げます。
最高司令官、軍幹部は死亡。
ボンギルは死刑判決後、秘密裏に金沢に移され、銃殺刑に処されます。
遺体はゴミ捨て場の下に埋められ、その場所は極秘扱い。
死んでからもなお、人々に踏みつけられるという暗葬というかたちを
とられます。 舞台は上海、大阪、金沢。
ボンギルを取り巻く韓国人、在日韓国人、日本人のそれぞれの心の揺れを
描いた物語。
   出演者の一人・藤家さっこさんのホームページより

 夏に、ユン・ボンギルのことについては一度エントリーをしました。ここでおさらいです。
 今年、話題を呼んだ、日中韓3国歴史教材『未来をひらく歴史』にも、このユン・ボンギルについての記述があります。

 1932年4月29日、尹奉吉は韓人愛国団長金九と朝食を終えた後、誓いの言葉を読み上げました。
 「私は祖国の独立と自由を回復するために、韓人愛国団の一員となり、敵軍の将校を殺戮することを誓います」
 その日の午後1時ごろ、上海虹口公園で天地を揺るがす爆発音がとどろきました。爆発が起こったのは、上海を占領した日本軍が開催した天皇誕生日の祝賀会場でした。壇上に座っていた軍司令官・白川義則をはじめとする高官らが死傷しました。修羅場となった会場で、声を張り上げて「大韓独立万歳」を叫ぶ青年がいました。その日の朝、「敵の将校を殺す」と固く誓った尹奉吉でした。
 ……
 一身をなげうっての尹奉吉の「義挙」に、中国の民衆と国民党政府は感激し、朝鮮の独立運動を積極的に支持するようになりました。全世界の人々も朝鮮の人々が日本の侵略にどれほど憤っているかを知るようになりました。

 さて、物語は3幕の構成です。1幕は、尹奉吉が上海に流れ着き、そして、李奉昌が東京で天皇が乗った馬車に爆弾を投げたが失敗した、逮捕された殺されるという話の展開。なぜ、奉吉が、独立運動に参加するようになったのか。朝鮮半島での日本人の手による土地にとりあげの方法や、その後、中国で三光作戦として展開される、日本の暴力的な支配についても、織り込まれています。

 2幕は、奉吉が「義挙」をおこなうまで。舞台では、奉吉は教養がある人物として描かれています。実際に、奉吉が処刑されるさいの遺書なども残されているそうです。

おまえたちにも血が流れ、骨があるのなら
きっと朝鮮のために勇敢な闘士となれ
太極の旗を高く掲げ
私のなきがらのない墓を訪ね
一杯の酒を注いでおくれ
お前たちは父がいないことを嘆くなかれ
愛する母がいるのだから

 この遺書からも、たしかに教養の豊かな文人だったんだなあということを忍ばせます。
 (つづく)

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