12月は大変だ、深刻だぁ
12月というのは、たいへんな月なんです。月のはじめに出る月刊誌の場合、年末年始の休みで、雑誌の発送ができないため、1週間ほどくり上げて作成することになるからです。おまけに、先月、たくさん仕事をかかえていたので、今月の仕事の着手が遅く、たいへんな事態になっています。
さて、そんなわけで、話を聞きにいったり、パソコンに向かったりの一日ですが、いま電車のなかで読んでいるのが『証言 戦後日本経済―政策形成の現場から』という本。経済評論家の宮崎勇へのインタビュー本だ。岩波は、同じような形で、宮沢喜一の回顧録を出しているが、こちらのほうがはるかに面白い。安本(経済安定本部)がどのようなことをしていたのか。満州人脈との関係も出てくるし、戦後直後の統制経済の様子もよくわかる。日本国憲法を氏がどのように受けとめたかも興味深い。まだ4分の1ぐらいなので感想は後日。
家に帰って夕刊を見ると、心の痛む京都の事件の続報。そのよこには、自殺の記事が並ぶ。なんということなんだろうか。お風呂で斎藤さんの本の続きを読んでいると、続きはネット論。ネット自殺について書いていた。
いずれにすろ、自殺がこうも広がるのはなぜだろうか。生きづらい世の中。人が大切にされない社会。そんなことも感じる。斎藤さんの文章を読んでいて、自殺を拡大する社会のありよう――たとえばネットというものをとうして、自殺が広がる関係というものにも目をむける必要があると思った。目を背けたくなるような現実だが、背けるわけには決していけない。
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お久しぶりです。本当に最近人を大事にできない「生き難さ」を感じます。加害者も犠牲者も,とっても追い込まれてしまう。余裕のない生活・経済状態。小泉政権を支えている人たちは,自分が自分の首を絞めていることがわからないようですし。暴力という手っ取り早いやり方で,物事が解決されていく世の中にNONです。
投稿: KATEK | 2005/12/13 20:00
いつもブログは読んでいます。暴力による解決、人間を人間としてみない風潮、ほんとうに心が痛みます。今日のエントリーでの書きましたが、為政者が、憲法を憲法として見ない、そんな社会ではさもありなんです。歯を食いしばって、そんな社会状況に向き合わなければと思っています。
投稿: YOU→KATEK | 2005/12/13 23:33