我が子をニートから救いたい(NHK)
昨日のクローズアップ現代(NHK)で、ニートをとりあげていた。
番組は、ニート家庭の親の深刻さに焦点をあている。我が子を仕事に就かせたいと躍起になり、責め立てるが子どもを追い込むばかりで悪循環に陥ってしまうといったことにたいし、親たちをサポートする講座が全国で始まっている姿を追う。お互いの苦悩を語り合える仲間を作り、自らの子育てを振り返り、時間をかけて「なぜ我が子がニートになったのか」を気づいていく親たち……。
ゲストは、小島貴子さん。まず、いまの若者をとりまく就労条件の劇的変化を理解しなければならないとコメント。それはそれで、冷静で、納得はできる。
しかし、番組の焦点が親に当てられているのは、やっぱりつらい。
この問題の性質が、本来、親の努力などを中心にすべきなのか。社会の変化のなかで生まれている問題ならば、社会全体で解決すべきであるはず。しかも、実際にニートは、親も含めて階層格差が広がって、このまま家庭のなかに沈殿するような事態になれば、ほんとうに深刻になってします。もっと問題を家庭の外の社会の問題にできないのだろうか。
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お久しぶりです。
たまたま観ていたのでコメントを。
この種の問題に関しては
1.個人(あるいはその集合)としての対処
2.社会全体での対処
と2つのアプローチが考えられますけど、
両者は「1によるべきか2によるべきか」という択一的関係にはなく、適切な問題解決のためにはその2つの両方が機能することが多くの場合必要です。
1だけでも2だけでもカバーしきれないわけです。
(論理的帰結ではなく、経験的な意見ですが)
とすれば、
2を待望するYOUさんのお嘆きも十分理解できるのですが、1の取組みが拡がってきていることをひとまず評価してもいいんじゃないでしょうか?
(必要な1,2のうちとりあえず1は始まりつつある、という感じで)
1を推奨・推進することが直ちに「この問題は個人で解決すべきものであって、社会で解決すべきものではない」という帰結をもたらすわけではありませんから。
私などはそのような印象を持ちました。
2のみによってニート問題が解決可能で、1は必要ないというなら話は別なのですけど、そういう問題だとも思えませんよね。
投稿: nao | 2005/11/09 13:35
ていねいな、いつもながら冷静なコメントありがとうございます。
私もnaoさんのいうように父母の取り組みの広がりなどは評価しているんですよ。知人にそういう運動をおこなっている方もいますしね。
私が気になったのは、NHKの取り上げ方なんです。番組のつくり方に、ものすごい作為を感じてしまうのです。
投稿: YOU→nao | 2005/11/09 23:35
確かに、あくまで個人の問題に回収しようとしているように私も感じました。
YOUさんのおっしゃるように、意図的なものでしょうね。
それも、何らかの方向に世論を誘導しようというような明確な政治的意図ではなく、
より構造的な問題として番組を構成し切る能力・覇気の双方が無いために、作るのが容易な範囲でやっておこうというようなせこい意図が見え隠れして、情けなかったですよね。
知的負荷から逃れようとしているというか…。
投稿: nao | 2005/11/10 01:42