「財界」とは何か
私より、一回りも年齢の若い、30代半ばの研究者の手による本。
「財界」は、政・官・財の一角として、政治や経済にきわめて大きな影響を与えてきたが、それにもかかわらず、その実態はあまり知られていない。しかし戦後の日本は、政治家や官僚ではなく、ほとんど財界の意向によって動いていたとさえ言えるのである。本書は、そうした「財界」の絶大なる影響力の源泉を見つけ出し、その功罪を明らかにする。このように平凡社のHPには紹介されています。一般の理解としては、日本の政治を考えるとき、政官財の癒着ということに着目をする。財界は、官僚による行政指導を利用して戦後発展をとげてきたなどなど。これに対して、本書は、基本的には財界は政治から距離を置き、自立し、自分たちの問題は自分たちで解決し、必要以上の政治の介入を嫌うとしている。
結構、読むのに時間がかかっている。現在4分の3まで来た。これまでの通説とは違った視点を提起しつつ、なるほどと思わせる指摘もしくなくない。現在すすむ「構造改革」も、財界のイニシアティブですすんでいる。が、その「改革」が財界の存在基盤を掘り崩していると読めそうだ。続きは、全部、読み終えてから。
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