亀も空を飛ぶ
今日は、休みをとって、つれ合いと映画に。最初は、「私の頭の中の消しゴム」にいこうかなっとも思ったんだけど、この映画のことが頭から離れず、結局、岩波ホールに。映画の日ということで400円引き。
舞台は2003年春、イラク北部クルディスタン地方の小さな村。イラン・イラク戦争、湾岸戦争などで荒廃したこの地方に、再び新たな戦争が始まろうとしている。大人たちはアメリカ軍の動向を知ろうと、衛星放送を受信するためのパラボラ・アンテナを利発な孤児の少年サテライトに買いに行かせる。彼は近在の村々を巡る便利屋として大人たちに重宝されている。またこの村では、子どもたちが地雷を掘り出して国連の出先機関に買ってもらっている。サテライトはこの仕事の元締めもしていて、掘り出した地雷の値段交渉から、地雷除去を依頼する地主たちとの交渉までを一手に引き受けて、子どもたちから慕われている。この危険な仕事で子どもたちが得るわずかな金は、大切な現金収入なのだ。
サテライトは村のモスクにパラボラ・アンテナを設置し、衛星放送を受信するが、肝心のニュースは英語放送で誰も理解できない。開戦の情報はどうやったら得ることができるのか…。
ある日サテライトは、ハラブジャから来たという、赤ん坊を連れた難民の少女に恋をする。かたくなに心を閉ざす彼女には、両腕のない兄がいた。米軍の侵攻が刻々と迫る中、サテライトは彼が予知能力を持っていることに気付く…。
子どもへの優しい視線を保ちながら、しかも、厳しく、切ないストーリー。
でも、この世界に、この現実があることを、僕たちは知っていなければならない。この現実と向き合っていかなければならない。そう思った。
『ぼくたちもそこにいた』を読了した。ラストシーンはつらい。子どものうえに、戦争がある…。
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» 映画「亀も空を飛ぶ」解説(上野千鶴子)とTVドラマ「火垂るの墓−ほたるのはか」 [みどりの一期一会]
一昨日夜、テレビで
終戦60年スペシャルドラマ
「火垂るの墓−ほたるのはか」(中京TV)を見て、
幼い節子と清太少年を襲う過酷な運命に涙しました。
このドラマは、被害者としての「フツーの国民」だけでなく、
戦争そのものの持つ悪魔性、残虐性の視点で、
見るものに、するどく問いかけます。
「善い戦争などどこにもない」と。
昨夜は、中日新聞夕刊(11/2付)で、
映画「亀も空を飛ぶ」の記事を読みました。
�... [続きを読む]
はじめまして。
「亀も空を飛ぶ」、まだ見ていませんがぜひ見たいと思っています。
今朝、新聞の解説記事をアップしました。
TBさせていただきますので、よかったらご覧ください。
投稿: みどり | 2005/11/03 13:11
TBありがとうございます。上野さんの紹介を読ませていただき、あらためて、ジンと来てしまいます。つれ合いといっしょに見たのですが、映画館を出て、30分ほどは口も聞けませんでした。
火垂るの墓のエンディングで、イラク?パレスチナ?の子どもたちの写真が流されたとき、また映画を思い出してしまいました。
投稿: YOU→みどり | 2005/11/03 23:25