戦争の時代と社会
サブタイトルに「日露戦争の現代」とあります。今年は戦後六〇年であると同時に日露戦争終結一〇〇年にあたる。本書は、それを記念し、ある大学でおこなわれたシンポジウムをベースに編まれている。政治的な立場を異にする人が、さまざまな立場から発言している論集です。日露戦争をベースに、戦争に向かう社会の変化などを、現代の日本の戦争と重ね合わせながら問うユニークな一冊になっている。私の良く知る方も著者になっていて、いろいろ、意見の違いなどもあるのですが……。
私が受けとめた感想は、次の点です。日露戦争は、日本の「防衛」を口実に、そして、日本を盟主としたアジアの欧米からの解放を「目標」におこなわれた戦争であったと言えます。では、それは、いま歴史の事実にもとづいて、しっかりと総括されたのだろうが。「国益」の名で中東に軍隊を送り、憲法を変えようとする日本が歴史から学ぶべき点は多いと思います。
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コメント
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日本が抱えている大きな問題に先の戦争を総括できない、しようとしないと言う事があると思います。色々な人が色々な事を言い混沌状態です。国としてこの総括ができないまま、憲法を変えるなどと口にすべきではないと思います。
投稿: Nasbon | 2005/11/24 17:46