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2005/10/13

天使のナイフ

4062130556 この前の日曜日の朝日新聞に、この本の書評が載っていて、ものすごく読みたくなって、一気に読んでしまいました。

 講談社のHPの紹介は、「殺してやりたかった。でも殺したのは俺じゃない。妻を惨殺した少年たちが死んでいく。これは天罰か、誰かが仕組んだ罠なのか。『裁かれなかった真実』と必死に向き合う男を描いた感動作!
衝撃の展開!驚愕のラスト!」

 少年法という重いテーマに、誠実に向き合っています。朝日の書評で、池上冬樹氏は、「だが何よりも見事なのは、テーマである少年法を多角的に捉(とら)えていることだろう。厳罰にすべきなのか、それとも子どもの人権を守り、更生に期待を寄せるのか。そんな厳罰派と保護派との相剋(そうこく)を、桧山がつぶさに検証する。少年犯罪の被害者として、”えぐられた肉と神経が剥(む)き出しになった”ような激しい心の痛みをいまだ抱えて生きているのに、安易に厳罰派に与(くみ)することをせず、かといって理想論に終始する保護派も疑問視しながら、謎を解きながらテーマを考えぬく」と書いています。

 しかも、2重、3重にどんでん返しを繰り広げながら、こうしたテーマがより深まっていくという内容です。読んでいて、亡くなった黒沼克史さんのことを思いだしてしまいました……。
 個人的な、注文としては、犯人の人間像にもう少し。少年の「闇」にも、せまってほしかったといは思いますが。
まちがいなく、お薦めの作品です。

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