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2005/10/23

靖国神社と追悼

 日本の戦争責任資料センターのシンポジウム「靖国神社と追悼」に行ってきました。田中伸尚さん(ノンフィクションライター)、内海愛子さん(恵泉女学園大学)、吉田裕さん (一橋大学)という、超豪華な顔ぶれでのシンポジウム。すごく、すごく、勉強にもなり、よかったというのが感想です。

 田中さんの話は、靖国にかかわる裁判の話が中心。違憲判断をした大阪高裁の判決のとき、報告集会で、「勝訴」という張り紙があったのを、台湾の原告の抗議ではずした顛末。靖国によって精神的苦痛を被っているアジアの人たちにとってこの判決を勝訴というのは通用しないと。内海さんの話は、アジアを歩いた経験から、日本軍の死亡将兵240万のうち116万人以上の遺骨が収集されておらず、しかも、約60万体が収集可能にもかかわらず、それがなされず放置されているというのはどういうことなのかという問題提起。日本の戦後は被害ばかりを強調していたのではなく、その被害そのものを主張することも中途半端だったと。そこで靖国の果たした役割。吉田さんは、十八番の話。靖国に対する批判意識の広がりの一方で、ナショナリズムの昂進。ことしは靖国に20万人以上が参拝しているそうな。基本的には靖国をめぐる矛盾が広がっている。話のなかで私も登場しましたが(笑い)。

 あっと言う間の3時間半でした。久しぶりに知的に充実した時間だったという感じです。

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コメント

こんばんは。それぞれ興味深い話だったようですね。とくに内海さんの話は、私もぜひ聞いてみたいです。靖国の論理というのは、〈「国家のため」が一人歩き〉なんだとつくづく思います。前線でたたかわざるをえなかった人々の命も、「国家のため」の道具にしかならずに、本当に大切にはされていない、ということですよね。靖国問題を考える際には、「本当の追悼なのか?」という視点は、大切なんだと思いました。
ところで、吉田さんの話に、「私も登場した」というのは? 気になる・・・^^

投稿: | 2005/10/24 02:23

 内海さんの話は、新鮮で、刺激的で、面白かったですよお! 彼女の話を第一目的で行きましたから。
 吉田さんの話ですか。秘密です。うそ。吉田さんは、高校生の新聞の時代からのおつきあいです。最近、話したときに、伝えた情報を、ある記者から聞いた話ということで、紹介してもらったというだけです。

投稿: YOU→洋 | 2005/10/24 23:20

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