TBS、楽天が問いかけること
TBSと楽天の問題が、マスコミをにぎわしている。ライブドアのときとちがって、好意的とまではいかなくても、いたって冷静な議論である。ネットという新しいメディアにどう向き合うのかは既存のメディアの直面する課題だということなのであろう。
だが、メディアがこうも容易に市場にさらされていいのかという問題は依然として残っている。楽天も村上ファンドも、ライブドアと同じように株主の利益を第一に掲げることをはばからない。儲けで、メディアの役割がゆがめられることはないのか。
しかしこう考えると、もともと、メディアと株式会社という形態の問題につくあたらざるをえない。現在でも、経営上の利益が報道をねじまげるということは広範におこっているのではないのか。広告会社の批判をメディアができないという事例はたくさんある。
メディアのあり方に、自主規制なり、社会的な規制なりは必要ないのか? もちろん、それは、政治による規制、国家による規制はなじまない。国民の知る権利をベースにした、メディアの組織としてのあり方が、何がふさわしいのか、ほんとうは根元的な問いかけをしているのではないのか。
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