軍事力が前面に出過ぎるのでは
オクムラ@横浜さんから、「抑止力」についての丁寧なコメントをいただきました。こういう問題に関心のある方が、どういう議論をなされているのかというのは、私なりにも、興味も関心もあります。この場でお礼を申し上げていきます。
さて、コメントへの返事でも少しふれましたが、「抑止力」という考え方自身が、軍事力を増強するためにもちだされた論理だと理解しています。
あえて、再度、この問題をエントリーさせていただくのは、今日の新聞の社説では、「米軍再編」が多くとりあげられ、「読売」「日経」「産経」の大手紙は、日本にいる海兵隊をはじめとした機動力のある即応部隊が「抑止力」だという立場にたっているからです。
私は、アメリカの海兵隊の実態をみれば、それによっておこなわれている戦争が、イラクでの戦争であり、ファルージャへの攻撃だということを直視する必要があると思います。こうした軍事力の行使に歯止めはあるのでしょうか。
もう1つは、アジアでおこる紛争を、いま私たちは、どういう立場で解決するべきかという問題です。現在6者協議がおこなわれていますが、かつて、ヨーロッパ(とくに独仏)がたどっていったように、いかに軍事力にもとづかない、平和的な信頼関係をどう醸成していくのかということこそ考えなければならないと思うのです。
率直に言って、今の日本の政府というか、日米関係というか、は、あまりにも軍事力を前面に出しすぎ、外交的な選択の幅を極端に狭まっているとしか思えません。日本政府は外交を考えるとき、軍事力に頼りすぎているとしか思えないのですが。
« 芝居、映画そして読書 | トップページ | 民主党の憲法提言 »
「平和」カテゴリの記事
- 生活保護、受給者の過半65歳以上 低年金・独居増が影響(2025.03.23)
- 今日は3月10日。東京大空襲から80年。(2025.03.10)
- 前衛4月号ができています。(2025.03.09)
- ゼレンスキー氏「ウクライナに耳を傾けて」、会談決裂から一夜明け(2025.03.01)
- 世界中で人権が「窒息」 国連事務総長が危機感(2025.02.25)
「メディア」カテゴリの記事
- 30代の支持率、自民が3番手に転落 国民民主、れいわの後塵拝す 産経・FNN合同世論調査(2025.02.26)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
- 絵本作家のいわむらかずおさんが逝去 フジテレビ労組、組合員が急増 専務が労組とのやり取りで辞意表明(2025.01.23)
- 「『オールドなもの』への敵意──左右対立の消失と新たな争点」、【詳細】内乱首謀した疑いで拘束 ユン大統領 取り調べ終了(2025.01.15)
- 「ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像」(2024.10.20)
「政治」カテゴリの記事
- 生活保護、受給者の過半65歳以上 低年金・独居増が影響(2025.03.23)
- 「子どもはおらず・育てたくない」が52% 15~39歳の男女 無償化政策よりも働き方改革が必要(2025.03.22)
- 「安倍首相との会食後に商品券」本紙アンケートに自民議員証言 「敢闘賞、努力賞のようなものだと」(2025.03.20)
- 岸田前首相側から商品券 10万円分、複数の自民党関係者が証言(2025.03.19)
- 「続 薬禍の歳月 薬害サリドマイド事件60年」(2025.03.18)
コメント