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2005/10/31

軍事力が前面に出過ぎるのでは

 オクムラ@横浜さんから、「抑止力」についての丁寧なコメントをいただきました。こういう問題に関心のある方が、どういう議論をなされているのかというのは、私なりにも、興味も関心もあります。この場でお礼を申し上げていきます。

 さて、コメントへの返事でも少しふれましたが、「抑止力」という考え方自身が、軍事力を増強するためにもちだされた論理だと理解しています。
 あえて、再度、この問題をエントリーさせていただくのは、今日の新聞の社説では、「米軍再編」が多くとりあげられ、「読売」「日経」「産経」の大手紙は、日本にいる海兵隊をはじめとした機動力のある即応部隊が「抑止力」だという立場にたっているからです。

 私は、アメリカの海兵隊の実態をみれば、それによっておこなわれている戦争が、イラクでの戦争であり、ファルージャへの攻撃だということを直視する必要があると思います。こうした軍事力の行使に歯止めはあるのでしょうか。
 もう1つは、アジアでおこる紛争を、いま私たちは、どういう立場で解決するべきかという問題です。現在6者協議がおこなわれていますが、かつて、ヨーロッパ(とくに独仏)がたどっていったように、いかに軍事力にもとづかない、平和的な信頼関係をどう醸成していくのかということこそ考えなければならないと思うのです。
 率直に言って、今の日本の政府というか、日米関係というか、は、あまりにも軍事力を前面に出しすぎ、外交的な選択の幅を極端に狭まっているとしか思えません。日本政府は外交を考えるとき、軍事力に頼りすぎているとしか思えないのですが。

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