20世紀ドイツ史
同じとき、同じ予備校に通っていた、この研究者の著作は、どれも刺激的で、面白く、できるだけ読むようにしています。
さて、20世紀のドイツの歴史を概観したこの本は、まあ、教科書のように簡潔に記述されていますが、あらためて、こういうふうに外国の一国の歴史を学んでみると、たくさん感じることがある。今度はポーランドとか勉強してみたいなあとか。
前半は通史、後半はテーマ別。前半の通史のところまで読んで、あっと思ったのは、東ドイツの崩壊のくだり。そうか、こういう経過だったのか。いわゆる「社会主義国」の崩壊は、基本的なことがらは、そのとき、よく勉強していたつもりだが、その後、しっかり、総括的に勉強したことがない。
自分の生きた時代のなかで、まちがいなく大きな事件であった。別にさけていたわけではないけど、案外軽視していたのかもしれない。ここを学んでみることは、当時「社会主義」と呼ばれていた国の崩壊ということだけではなく、案外、いまのように閉塞した、日本の政治を考えていくうえでも、新しい視点を提示してくれるかもしれない。
刺激をうけ、またまた、勉強したい課題がふえたとため息をつく、私であった。
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» ドイツの近現代史を学ぼうと思う [帆をたて海に出よう]
YOUさんの紹介を読んでから興味を持っていた『20世紀のドイツ史』(石田勇治著)を読み始めました。
この本が気になった理由の一つは、装丁が気に入ったこと。何でもそうですが、基本的には内容が大切だと思いつつ、ついつい見た目も気になったりします^^;
しかし、なん... [続きを読む]
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