« 「改革」とは何だったのか(Ⅲ) | トップページ | 郵政民営化で資金の流れは »

2005/09/03

つくる会の結果について

 新しい歴史教科書をつくる会が、今回の教科書採択結果について、声明を発表しています。会見でも、「採択結果は、歴史が約0.4%、公民が約0.2%となり、目標とする10%には及ばなかった」としながら、その原因として、「今回も朝日新聞はメディアにあるまじき不当な誹謗をし、国内の反対勢力は中韓の外圧、とりわけ韓国の政府・民間を引き入れての採択妨害活動に熱中した」と非難しています。
 採択を実数で、カウントすれば、歴史が5000冊、公民が2500冊ていどで、通常なら採算割れの数字です。市民の良識が今回も大きく示されたと思います。
 しかし、それでも、つくる会は、「4年後の教科書採択に三たび挑戦する決意をここに宣言する。中学校社会科の地理の教科書、家庭科、国語など他の教科の教科書にも進出するなど、新規事業についても検討する」としています。そして、その方向を、「教育委員会制度、教科書採択制度を全体的に見直し」においています。今回は、つくる会が直接、運動したというより、日本会議という右翼団体や、自民党の政治家が直接全面に出た地域が多かったようですが、「教育委員会制度、教科書採択制度を全体的に見直し」というのは、より政治が教科書の採択に介入しやすいようにしようというものにほかならなと思います。「採択地域ごとに見ると、2対3で敗れた地域も多く、いわゆる「惜敗率」は極めて高い。勝利宣言をしたい思いだ」とも言っています。今回の、政治主導の動きがそれなり、教育委員を動かすことに成功しているという判断をしているのだと思います。
 大事なことは、実際に教育をおこなう専門家である教師の意見がしっかり反映されること、そして教育をうける権利の主体である国民の意見が反映されることなのだと思います。私たちも、守りの姿勢ではなく、より教育をよくしていくための議論を今後に向けて広げていかなければなりません。

|

« 「改革」とは何だったのか(Ⅲ) | トップページ | 郵政民営化で資金の流れは »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59689/5771520

この記事へのトラックバック一覧です: つくる会の結果について:

» 「つくる会」教科書採択の顛末 [先生に一言!]
 とかく衆目を集めた「つくる会」の歴史教科書は、どうやら全国で0.4%程度の採択 [続きを読む]

受信: 2005/09/07 23:55

« 「改革」とは何だったのか(Ⅲ) | トップページ | 郵政民営化で資金の流れは »