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2005/09/13

国民の政治意識は

神戸女学院の石川康弘先生は、今度の総選挙の結果をうけ、HPに次のように言っています。

市民の政治意識の時代ごとの変化,ジャーナリズムや知識人の役割の変化, 「期待される人間像」のスローガンに象徴される教育「改革」の「成果」など, 政治をめぐる今日の市民的意識の形成を深くとらえなおす研究がいるように思う。 権力史としての政治史ではない,権力と市民の攻防の政治史である。  …… さて,日本の市民の政治意識をどのように説明すれば良いものか。 外から見れば,そりゃあ,右傾化だよなあ。

 政治学者の五十嵐仁さんはも小選挙区制の問題にふれながら、

今回の与党圧勝には3つのポイントがあるように思われます。一つは、郵政一本を争点として造反議員に「刺客」を放った小泉首相の「劇場型」選挙戦術であり、第2は、これを広く茶の間に浸透させ、結果的にこの「戦術」に乗せられたマスメディアの役割であり、第3に、それに魅了されて一票を投じてしまった有権者の変貌です。

 と言っています。この有権者の変貌について、五十嵐先生は、さらに考察をすすめ、改革幻想には国民の変革願望があるとして、
この523万票(自民党の得票増)は決して「バカな国民」などではなく、日本の政治を変えたいという「変革願望」の特殊な現れ方のように思われます。選挙のたびごとに、その受け皿を求めてさまよい続けてきた「変革願望」が、「改革幻想」に惑わされて小泉自民党に向かったというのが、今回の結果なのではないでしょうか。

 とのべています。

 衆院選党派別得票数(比例代表)の前回との比較してみると(万票)、
 自民党   2589←2066  +523
 民主党   2104←2210  △106
 公明党    899← 873   +26
 共産党    492← 459   +33
 社民党    372←  303   +69
 と、自民党以外にそう劇的に得票の変化があったわけではありません。あいかわらず、2大政党制の枠組みはあるわけです。これが何を意味するか?
 今回、新たに投票に行って、自民党に投票した人などの中には、明らかに、五十嵐先生のいう「変革願望」があると思います。
 もう1つ、私は、東大の蒲島先生が分析しているような、80年代、90年代に大きく築かれてきた、保守的な政治意識つまり、経済を大企業の動向と一体と考えたり、安保条約を日本の政治の前提と考えるような政治意識のもとで、その枠内で、批判的な投票動向を、自民党と、その補完的な政党、組み合わせによっては共産党への投票もふくめて行うような政治行動のパターンというのは、ある程度的を射ているような気がしています。
 だからこそ、もっともっと本質的な政治的成熟が日本では課題になっているのではないのか、そう思うのですがいかがでしょうか?

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