街の姿が変わっていく
職場の最寄りの駅から、職場までのほんの短い数百メートルの距離のあいだにある、酒屋さんが、2軒も姿を消した。一軒はコンビニに転身した店、もう一軒は、日本酒とワインの専門店に特化した店。きっと、都心の酒屋さんだから、飲食店への卸なども大きな仕事だったんだろうか、ゼネコンの本社がいくつかたあったこの街は、その整理のなかで、そういった企業が縮小し、飲食店もどんどん姿を変えている。コンビニも小型の店が乱立し、規制緩和でどこでも、酒などをおく。
酒屋さんという呼び名からも印象をうけることができるように、街には欠くことができない要素がある。それがどんどん姿を消す一方で、高層ビルのは増えるばかりの東京の姿だ。
一言で言えば、こんな街には住みにくいんだろうなと思う。深夜の交通機関が発達する一方で、年を重ねるなかで、職場に泊まり込んで仕事をするということはほとんどなくなった。が、自分はこの街には住めないんだろうなとは思う。都心にマンションもずいぶん増えた印象だけど。
街の姿はだれが決めるんだろうか。街の設計というのは結構、論点も多い、困難な課題だとは思う。だからこそ、そこで住む人、そこで働く人の声が反映されるような街づくりがもっとすすんでもいいようには思う。ある意味でそれこそが地方分権ではないのか。構造改革のなかで、地方分権はくり返され使われてきたスローガンだ。が、そんな、生活者の視点の街づくりがすすんでいるとは到底思えない現実が、そこにはある。
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