税制って何のため?
衆院の予算委員会がはじまりました。民主党の時間の長いこと。「改革」の競いあいだから、つっこみの弱いこと。聞いていると眠くなる? 前原さん、ほんとうは頭のいい人なんだから、もうちょっとつっこめばいいのに。なんて思いながら、こういう日は、職場ではずっとテレビはついています。一方で、共産党や社民党の質問時間は短いですよね。参院では代表質問すらできない。国民の投票がストレートに国会審議の時間にはむすびつかいんですよね。
さて、テレビを見ていておどろいたのは、共産党の志位さんの質問への小泉首相の答弁。志位さんの質問は、庶民大増税と大企業への減税の継続についてのもの(共産党らしい質問です)。小泉さん税制の目的は、経済的な効果のためって答えたんです。これにはびっくりしました。どんな教科書でも、税制の目的の第一は所得の再配分でしょう。そのうえにたって、いろんな議論は成り立つとは思います。が、ただ、経済的な効果のためというのです。
考えてみれば、これまでの構造改悪も、すべてサプライサイドの改革。いわば大企業の経済活動を効果的にすすめるためのものだったのです。それを、税制の面でも全面的にすすめようというのでしょうね。おそらく小泉さんの視野には、所得の再配分で、保障されていた経済的「弱者」の権利などこれっぽっちも目には入らないんでしょうね。
そう言えば、今度の国会では、障害者自立支援法案が、ふたたび審議されます。明日からは介護保険の改悪も実施されます。 そら恐ろしい思いをした1日でした。
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