フォトジャーナリスト13人の眼
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会に所属する13人のジャーナリストたちの写真ルポ。イラク、パレスチナ、アフガン……。いまなお戦争のもとにある世界の現実を私たちに知らせてくれる。紹介には次のようにある。
激変する世界を見つめるジャーナリストの眼。 9.11以降時代は恐ろしいスピードで動き、人間の尊厳は脅かされ、世界は混沌の度合いを増している。世界の現実を切りとる13人のフォト・ジャーナリストたちの写真と文章を紹介する。
彼らの眼は、私たちの眼ともなる。私たちは、この世界の現実から眼を背けてはならないと思う。
印象に残ったものにリベリア子ども兵士の話がある。西アフリカのこの国のことをどれだけの人が知っているんだろうか? 停戦からほんとうに平和が築けるのか。60年目の国連は、こうした問題にはたしてどれだけこたえることができるのか。正直、こういった問題をしっかり勉強しきれていない自分がなさけなくなってしまう。
少年兵の問題は、以前、子ども兵を生んだのは誰かでエントリーをした。ルポを読むたびにつらく、切ない。
13人のジャーナリストには、懇意にしている人もいれば、まだ話したことのない人もいる。1人ひとりの考え方などはよく知らない。
ただ、とどけられた「眼」によって、世界の未来を決めるのは私たちだ。個人として何ができるのか、そして、国際社会が国家というものによって担われるというのなら、9条をもつ日本という国が、こうした現実世界にたいして、どう向き合うべきなのか。しっかり学ばなければならないと思った。
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