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2005/08/17

福井晴敏の発言

 朝日新聞のオピニオンの欄で、作家の福井晴敏さんのインタビューが掲載されていました。福井さんといえば「亡国のイージス」や「ローレライ」の原作者。自衛隊を登場させたスペクタクル映画の原作者ですから、どんなことを言うのだろうと読んでみると……。
 自衛隊の問題で、人間は組織の歯車の1つにはなるが、「その組織の行為が社会的には『悪』だとみなされるような場合、『自分は加担するのはイヤだ』と歯をくいしばって踏みとどまることができるか」と問題提起し、個人としてのアイデンティティーの大切さを強調する。そのうえで今の日本のあり方をめぐって、「ふつうの国」を主張する最近の「右」の台頭、憲法改正の動きにたいし、国家が感情で動いてはいけない、腰が据わっていないのに火がついたら最悪だと警戒する。
 氏の言うところはこうだ。日本はGHQのマッカーサーから、12歳の少年といわれた。「自分は、今の日本人の精神年齢は14歳ぐらいにはなっているのではないかと思う」「アイデンティティーの形成過程では14歳から18歳ぐらいまでが大切だ」「そうした意味で、中学生段階の憲法改正や『自衛軍』創設は時期尚早だと思う」として

 「親の世代の腹芸にいら立ったニーリーダーたちが物事を動かすようになってきたころから『○か×か』で物事を判断したがるようになってきた。しかし、そうした風潮に流されるのは危険だ。我々の歴史的立場からして米国的な思考から距離を置くほうが正しいだろう」「『撃たれる前に撃つ』は無間地獄への第一歩なのだから」

 主張のすべてに共感するわけではなけれど、少なくとも、いまのままでの改憲には反対という主張は大事にしたいと思う。

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コメント

私もこの記事を、少し驚きをもって読みました。「亡国のイージス」の作家ですから、改憲論を論じるものだと思っていたので… いまの改憲論の危険性に共感できる人って、ホントに想像以上にひろがっているんですね。そう感じました。

投稿: | 2005/08/18 07:51

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