驚きのNHKの報道
今朝の、朝日新聞にNHK番組改変問題についての報告が掲載されています。少し、遅すぎる感はありますが、それなり丁寧な取材と、VAWW-NETの訴訟にNHK幹部が出している陳述書を丁寧に読みこなし、真相に迫ろうとしている。
実は、陳述書で明らかになった、番組改変にいたる経過とNHK幹部の動向については、すでに先日(22日)毎日新聞が、くわしく、解き明かしている。五十嵐仁先生のホームページ22日付が、その報道をまとめているのでそちらでどうぞ。
この2つの記事をどう読んでも、NHK会長までもを巻き込んで、政治家の圧力によって、NHKが番組を改変したことは、明らかだと思う。ときの官房副長官が、放送局のある特定の番組に、「公正性を欠く」と言った。これを政治介入といわず、なになんだろうか。そして、NHKは圧力回避に動いた! なぜ、番組が改変されたのか。どうして、その必要があったのか。NHKの側が説明すべきだし、NHKの側の調査こそ、第三者によっておこなわれるべきではないだろうか。
朝日の報告では、NHKの言い分や、安倍、中川両議員の言い分を掲載している。驚いたのは、今日の、NHKのニュースである。朝日は、真相を明らかにする材料を何1つしめせなかったと報道し、あとは安倍、中川、そして自民党筆頭副幹事長を登場させ、朝日の批判を報道した。朝日の側の報告の具体的内容については何1つふれず、ひたすら自らの見解と、自民党の主張を垂れ流すだけ。疑惑をもたれている側だけの一方的見解だけを、公共の電波を使って放送する。これこそがNHKの体質なんだろう。もうこの放送局には、自浄能力はないのだろうか。
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