米軍無人機と自衛隊
朝日新聞を読んでいると、「米軍無人機 次世代へ」「退屈・危険・汚いの3D任務を代替」「対テロ戦争で効果」という見出しは入ってくる。イラクやアフガニスタンで試験的に導入され、情報収集能力などで圧倒的な効果をしめした米軍無人機のグレードアップがすすんでいるという記事だ。その記事によると、自衛隊でも導入することが検討されているというのだ。周辺海域の警戒や不審船の追跡に活用するというのだが、そんなあいまいな対象や具体的な対象を無人機にまかすのだろうか? ちょっと違う気がする。やはり、外国に出ていったさいの情報収集が本音としか考えられない。
そんなことを考えて外をあたっていると、北海道新聞に次のような記事が
無人偵察2機試作 防衛庁 220億円かけ国産計画国産という形で、すでに莫大な予算をつけようとされているようなのだ。
長時間飛行による継続的な情報収集、監視活動が可能で、米国製の輸入を軸に導入の検討が進められている滞空型無人偵察機について、防衛庁技術研究本部が総額約二百二十億円をかけ、二○一二年度までに試作機二機を製作する国産化に向けた研究を計画していることが十九日、分かった。
技術研究本部は「無人機システムの独自技術は、将来の無人戦闘機などの基盤技術になる」などと国産化の意義を強調、初年度分予算として○六年度概算要求に約一億八千万円を盛り込むよう求めている。…
この兵器が、ほんとうに自衛ということと直接むすびつくものだろうか。そんなこともお構いなしにつっぱしろうとしているのか。軍事にどんどん傾斜するこの国の姿が見えまいか。
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