日本遺族会とその戦争観
『中帰連』という雑誌に掲載された王希亮という黒龍江省社会科学院歴史所の研究者の方の論文を見つけました。中帰連というのは、中国帰還者連絡会という中国で拘留され、その後帰国した兵士さんたちの団体で、現在でも「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」の名でさまざまな活動をされています。私も、季刊『中帰連』などを読むようにしているのですが、この論文は、今から8年前に発行されたものに掲載されていたものです。
中曽根首相の靖国参拝後、日中間で政治問題としてクローズアップされるのはいつもA級戦犯合祀の問題です。では、中国は靖国そのもののもつ問題や、遺族会の政治活動などをどう見ているのだろうということを知りたかったときに、この論文を見つけました。遺族会が政治とどうかかわってきたのか、どんな政治課題を掲げてきたのか、その根底にどのような歴史観があると考えているのか、それなりにていねいに調べています。少し、驚きでもあったのですが、指摘は正確で、学ぶことの多い、中国側の問題認識の一端をもかいま見せてくれるものとして、興味を引きました。
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