あの頃の大学生たち
大学の恩師筋の方からいただいた本です。京都大学教育学部2期生有志著です。1950年に入学した方たちの本ですから、計算してみると私は29期ということになるのでしょうか。本のコピーは、「いまだから、伝えたい。戦後、激動の改革期を生きた「あの頃の大学生たち」、今日の大学改革・教育のあり方を考える」「草創期の気概にみちた大学教育。ひもじいが、読書し、思索し、友と語らい、天下国家を論じた大学生たち。戦後の激動の時代に、学生として生きた著者たちの熱い思いから、21世紀の教育のあり方を考える」とあります。大学が新制大学に変わり、日本が大きく教育改革をすすめたときの話です。
大学教育を考えるとき、ずっと気になっているのが教養教育という問題です。これは何度か書きました。村上龍の『半島を出よ』にも、ナチスやフセインなど独裁政権が崩壊したのは、教養の差が出たからといった記述が出てきます。たしかに、この困難に時代を生き抜く力と教養という問題は、無関係ではないと思う。
ならば、あの時代の学生たちは、教養と言うことをどう考え、何をどう学んだのか? いまの時代に生かすという点では簡単に答えは見つからないだろうけど、そんな問題意識で、ぱらぱらと読んでいます。私の近場の専門誌に紹介の一文を書くつもりです。
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