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2005/03/14

イギリスの教育改革と日本

 先週の土曜日に、子どもと教科書全国ネット21の「そんなにすばらしいの?? 『つくる会』が絶賛しているイギリスの教育改革」という講演会に行って来ました。メインは、この世界ではイケメン研究者として有名な勝野正章東大助教授の講演です。
 つくる会だけではなく、自民党などの教育基本法「改正」推進勢力は、「サッチャーに学べ」「イギリスはいかにして教育危機を克服したか」などと盛んに主張します。右翼勢力である日本会議は、「教育基本法改正から始まったイギリスの教育改革」というパンフまで出しています。それと同じ主張を、安倍晋三をはじめとした政治家がくり返しているのです。
 彼らの主張は多岐にわたりますが、その中心点の1つは、1988年の改正教育法でナショナル・カリキュラムがつくられ、自虐の教科書から、自国の栄光を学ぶ教科書にかわったと。勝野さんの話は、イギリスのナショナル・カリキュラムの実物を紹介しながら、そのウソ、事実誤認を的確にしてきしていました。たしかに、イギリスでは、現在も、その教育の目的として市民としての権利、責任、義務が重視をされ、他者に対する姿勢というのが重視をされています。
 イギリスの教育を考えるとき、現在でも教科書の検定などはなく、教科書の採択も現場の裁量に任されているという日本との決定的な違いがあります。同時に、この88年におこなわれた改革が、一方で、現在日本ですでにおこなわれている教育「改革」と、共通する方向や内容をもっていることはよく見ておく必要があります。国家による教育の強調や、競争主義的な新自由主義的「改革」です。勝野さんの話は、イギリスの教育「改革」の背景にある子ども観、教育観の変化を明らかにすることで、そのあたりの問題をうきぼりにしていました。
 私たちが、こうした実験をどうとらえ、何を日本の教育のなかで考えていくのか。より大きな視野で批判的に考えていくことが大事だと思いました。

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コメント

> イケメン研究者として有名な勝野正章東大助教授
そうですねえ。
でも、締め切り守ってくれないのよねえ(笑)。
腰が低くて、とってもていねいで、しかもあの顔なので、女性編集者はついつい甘い対応をしてしまうのですが、そうするとあとが大変でしたよ…。ご注意のほどを。

投稿: みちぞう | 2005/03/15 20:28

みちぞうさん! ご無沙汰しています。そうですか。〆切をまもらない人ですか。まあ、この世界(とくに教育の研究者はそういう人多いですから=笑い)。最近でも、可愛い顔をした若手の研究者は1年も原稿よこさないですから。
 でも、このイケメン助教授、以前からの知り合いで、一度飲み会にもいっしょにいったことあるんですけど、まったくの下戸。師匠が有名なのんべなのにねえ。

投稿: YOU | 2005/03/16 00:07

初めまして。
自分は勝野先生に大変世話になった者の一人です。
先生が締め切りを破られるとのこと。
申し訳御座いません。
先生には苦い顔をされるかも知れませんが、
代わりに謝ります。
日々一生懸命な方なのでどうかこれからもお見捨てにならぬよう。

投稿: ぴよこ | 2005/06/21 14:21

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