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2005/03/04

松本清張について

 清張の小説を読んだのは、中学のころ? 高校のころだったろうか。「ゼロの焦点」や「点と線」「張り込み」などを読んだ。社会派推理小説という作品だ。去年、テレビで「砂の器」や「黒革の手帖」が放映された。文庫で「日本の黒い霧」や「松本清張コレクション」が出版されている。どうやら、あらためて松本清張に光が当てられているようである。
 『現代思想』の3月号が松本清張の特集を組んでいたので買ってきた。特集の冒頭に、歴史学者の成田龍一とご存じ小森陽一の対談が掲載されている。まず、そこだけ読んでみた。前半、清張は歴史批判を歴史学の方法でおこなったが、歴史家になってしまったために、歴史批判を挫折させたという論理で語られている。少々ややこしいが、ここでのべらている「日本の黒い霧」がなぜ、GHQのみを批判の対象にとりあげたのか、「昭和史探訪」でなぜ2・26事件にこだわって天皇制の形成を描いたのかなどが語られる。後半は、ややこしい論理の解き明かしだ。清張の歴史批判の根本には歴史家による歴史の語りかた、歴史への向き合い方への問いがあると。「冷戦」が崩壊し、そして9・11以降、世界の枠組みが大きく変わるなかで、いま、歴史の再検証が求められている。だからこそ、清張の問いをいま受けとめた歴史の問い直しが必要だと。21世紀に清張の読み方を問う対談だ。
 1カ月ぐらいまえ。『日本の黒い霧』を買っていた。たぶん学生のころぱらぱらと読んだんだと思う。いまの時代にもう一度読んでみたいとあらためて思っている。

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