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2005/03/09

チェチェンの悲劇

 世界の動きを見ていて、どうしようもなく思い気分にさせられる問題は少なくない。アフリカの内戦、パレスチナの事態、そして、チェチェン問題もその1つだ。3月8日、チェチェン独立派の大統領アスラン・マスハドフがロシア連邦保安局(FSB)の掃討作戦により殺害されるというニュースが伝わった。マスバトフは、第一次と第二次のチェチェン戦争の戦間期の一九九七年、チェチェン人いよる正当な選挙によって誕生した大統領だといわれる。彼は、この間、独立派の側から一方的な停戦をよびかけ、そのことにロシアの保安当局が危機感をもったため、今回の事件につながったという観測もある。
 チェチェンは、現在でもほとんど西側のジャーナリズムが入ることのできない地域である。徹底した、報道管制のもとに置かれている。したがって、我々は、ほとんどこの地でおこっていることはわからない。ロシアの北オセチア共和国の学校人質事件だって、テロそのものは糾弾されるべきだが、この事件の背景など何もあきらかにされずに終わっている。
 たとえば、チェチェン総合情報というホームページは、独立を求める人の側にたって情報を提起している。私たちが手に入らない視点を提示してくれる。昨年、人質事件がおこったとき、このページを運営している林克明さんと大富亮さんが書いた『チェチェンで何が起こっているのか』(高文研)という本を読んだがたいへん勉強になった。林さんの話は、JVJCの集会で一度お聞きしたことがあるが、残念ながら面識はない。
 実際には、情報が十分ないため、正直いって、充分な判断の下すことは私にはできない。しかし、こうした、人権の極端な侵害や、ジェノサイドとも言えるような事態にたいしては、正面から国際社会が向き合わなければならいのは、21世紀の課題だと思う。決して、忘れ去られた地域にはしてはならないのだと思う。

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