リベラル・アーツ(その2)
『教養の再生のために』(加藤周一、ノーマ・フィールド、徐京植)を読みおえました。わりあいとオーソドックスな教養論なのでしょうね。加藤周一さんのお話を読んでいると、発せられる言葉の重みというものを感じます。世界的、歴史的な視野でものごとをとらえているからなんでしょうか、1つひとつの言葉がいつまでも心をとらえて話さないという感じがします。文章を仕事にしている人間として、すごく反省させられるというか、自分も少しでも、そういう思想を語れるようになりたい(とても無理なんですが)とは思います。
ノーマ・フィールドさんの話は、短いものですが、刺激に満ちていました。想像力という言葉には、私もこだわりたいと思います。予想以上に面白かったのは、(もちろん、もともと大好きな人なのですが)徐京植さんのものです。加藤さんや大江健三郎さんの師である渡辺一夫先生や、ブリーモ・レーヴィの話は、私自身直接、読んだことがないので、ちょっとそそられました。読書っていいものですねと、純粋に思います。
ただ、民主主義の成熟というものを考えたとき、この教養のハードルはとてつもなく高いなあと感じてしまいます。そのあたりも探ってみたい課題です。
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