皇太子の発言
最近、皇室の発言がワイドショーはじめ、ニュースをにぎわしています。そして、昨日、今日の発言です。昨日の発言で、興味深かったのは、米国の教育学者ドロシー・ロー・ノルトの詩「子ども」の紹介です。スウェーデンの「あなた自身の社会」という教科書に掲載されている詩です。子どもを発達の主人公としてあつかったとてもいい詩です。
こういう詩が皇太子の口から発せられるとき、いろいろな感想をもたざるを得ません。この間の経過がありますから、皇太子の発言は、天皇家のなかでいっていの調整がされていることが想像されます。この詩は、昨今の、教育基本法や愛国心などのめぐる議論の基礎にある子ども観とは、真っ向から対立します。そこからは、こういした議論に、天皇家を巻き込んでほしくないというメッセージのようなものを感じざるをえないと言えば深読みでしょうか。こうした発言にたいする共感とともに、ある意味では政治的な発言とも評価せざるをえないような「危うさ」も、同時に感じざるをえない、とても複雑で、ナイーブな問題も同時に感じるのですが……・
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