日中関係の未来
昨日、財務省が、昨年の貿易統計(速報)を発表、対アジアが大きく伸び、中国との貿易が香港と合わせ総額は22兆2005億円に達し、戦後初めて米国を上回り、最大の相手国となったことを発表しました。経済同友会の北城代表幹事が、「日米間年間貿易額と日中間年間貿易額の逆転について」との談話を発表するほどのできごとです。東アジア外交が、今後の、日本にとって決定的と言われる所以です。
私は、経済はまったくの門外漢です。ただ、ことはそんなに単純ではないと思います。日本から部品を輸出し、中国で組み立てて、完成品をアメリカに輸出する。アジアとの関係でも同様です。たしかにアジア域内の貿易は拡大しています。しかし、それがアメリカ依存の経済から脱却したと判断するにはもう少し時間がかかるように思います。さらには、中国やアジアに投資し、そして、アメリカに輸出するというものもあるでしょう。
戦後、日本の経済は、アメリカの経済援助から出発し、高度成長以降、アメリカに輸出をすることで経済成長をはかるという道をたどってきました。アジアも同様です。このアメリカ依存の経済構造が、日本が自立した国になっていく上で大きなゆがみをつくってきた1つの要因だと思います。そして、この構造そのものは、いまだ、基底的な構造として温存されているのではないか。そのあたりをよく勉強してみたいと思っています。
たしかに、アジアとの関係はとりわけ経済の面では急速に強まっています。だからこそ、この日本の構造にどうメスをいれるのか。アジアとの豊かな関係をきずいていくえで、障害となっているような外交や軍事の面でもアメリカとの不正常な関係も大きな転換が求められているような気がしながら、新聞の記事を読んでいました。
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