『角栄失脚 歪められた真実』
徳本栄一郎というジャーナリストが書いた『角栄失脚 歪められた真実』という本を読みました。ロッキード事件は、アメリカの陰謀だったという俗説を、ていねいな取材によって否定した好著です。1000円という価格も魅力的ですね。陰謀説は、角栄の美化や、一方でのアメリカへのへりくだりと一体に形成されてきただけに、こうした議論はとても大事だと思います。
この本を読むと、いかにアメリカの日本の政治支配が根深いかがよく分かります。CIAの諜報活動がどのようなものか。また、さかのぼってジャパン・コネクションとよばれる人脈的な支配の形成にも驚かされます。政治の面での対米従属も、はてしなく根深いのです。
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