2017/02/20

内閣支持率66%に上昇、日米首脳会談を評価か

 焦るなって言っても、焦っちゃうよなあ。脆弱だって言っても、強固に見えてくるなあ…。

内閣支持率66%に上昇、日米首脳会談を評価か(読売新聞)

 読売新聞社は17~19日、全国世論調査を実施した。
 安倍内閣の支持率は66%で、前回調査(1月27~29日)の61%から5ポイント上昇し、第2次内閣発足時の2012年12月の65%とほぼ同じ高い水準となった。不支持率は24%(前回31%)。
 安倍首相とトランプ米大統領の日米首脳会談を「評価する」は66%、「評価しない」は26%。首脳会談の評価に加え、北朝鮮の弾道ミサイル発射などで危機意識が高まったことも、支持率を押し上げたとみられる。弾道ミサイル発射をやめさせるため、国際社会が北朝鮮に対し、対話と圧力のどちらを重視すべきかを聞くと、「圧力重視」55%、「対話重視」35%だった。
 日米首脳会談で、沖縄県の尖閣諸島について、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条が適用されると確認したことを、「評価する」は71%。……

 これがその世論調査の結果。

 大きくは、脆弱だということはそうだんだけど、国民の政治意識のところで生まれているいろいろな問題も正確に見たほうがいいよなあ。気になる点があるし、それが支持の背景になっているのか?こころしていろいろ考えていかないと。どう崩していくか?!

2017年02月20日の新聞社説

《朝日新聞》
受動喫煙防止 命を守る視点を第一に
東京一極集中 このままじゃいけない

《読売新聞》
米・イスラエル 関係改善を中東和平に繋げよ
農水産品の輸出 官民で日本の「食」売り込もう

《毎日新聞》
教育と憲法改正 無償化論に便乗は疑問
金融規制の緩和 米の強欲回帰が心配だ

《日本経済新聞》
自由な競争を実現し農業の成長を導け
注目したいエコカーの新展開

《産経新聞》
反ドーピング 実効性ある法整備を急げ
大学無償化 財源から現実的に考えよ

《東京新聞》
農業の国際認証 ナポレオンになろう (2017年02月20日)
少年法 立ち直りこそ第一に (2017年02月20日)

 教育費の無償化をめぐって、毎日と産経が、論点はまったく別の社説。しかしまあ、権利から遠の議論をしながら、改憲の糸口にするというこういう状況はまだ、なんとも言えない政治のありようでもあるなあ。

孤立する学生を包み込む「大学の保健室」

 yahooニュースに秋山さんの記事が!

孤立する学生を包み込む「大学の保健室」(yahooニュース)

 学校の保健室を訪れることなく大人になった人はまずいないだろう。「保健室の先生」と呼ばれる養護教諭が「どうしたの?」と出迎え、心身両面の不調を受け止めてくれる。子どもたちの「駆け込み寺」となる保健室の設置は、一般的には高校までだ。しかし、「大学の保健室」を開設して10年になる短大がある。見えてくるのは、苦しさを抱えて孤立し、力尽きかねない若者たちの姿だった。……

 大学の保健室の富山先生は、彼女が義務制の現場にいたころから、いろいろ企画の相談にのっていただいた。大学に移ってからも、講演をお聞きしたことがある。学生の貧困や孤立などの困難のもとで、なるほどなあと思う。なかなか重要な実践を貫いている。いまだ、現役としてがんばっておられるのには頭が下がる。

 大学そのものでいえば、いまは多くのところで、学生支援センターとかがつくられている。相方のところは、健康保健センターだ。ここに、看護師さんや、校医だけでなく、カウンセラーや障害児教育、ケースワークなどを担当している教員もかかわる。総合的にやっているところもあれば、かなり分野別に並列してやっているところもある。総合的に支援するのがいちばんいいだそうし、そのための支援会議的なシステムをつくるほうが、機動的に支援できるだろうけれども。大学によっては形式的になっているようなところもあるのだろうけれど。いずれにしろ、現状に即して、いろいろな専門家がかかわれるようなシステムをきちんとつくっていけれればいいのだけどなあ。

2017/02/19

2017年02月19日の新聞社説

《朝日新聞》
米政権1カ月 混乱深めたトランプ流
家庭教育法案 なぜ今、何のために

《読売新聞》
部活動の休養日 楽しんでこそのスポーツだ
日米韓外相会談 対「北」国際圧力を強化せよ

《毎日新聞》
参院改革 70年機に一から議論を
原賠法見直し 被害者の救済最優先で

《日本経済新聞》
企業は最高益に安住せずさらに強さ磨け
揺らぐ香港の「一国二制度」

《産経新聞》
豊洲問題と都議会 真相解明への責務果たせ
北とテロ対策 緊張欠く審議を憂慮する

《東京新聞》
週のはじめに考える 財政拡大の亡霊が再び

 家庭教育法案。国会の様相が変わったから、進まないとは決して言えなくなった。以前、ある人から聞かれて、議員提案の法律はこうでとか言ってたけど、それが通用しない国会。これだけ、狙いが明確な、とてつもなくひどい法案。それを警戒しなければならない時代とうこと。

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

511uu24rjjl_sx337_bo1204203200_ 上間さんのはじめての単著。読み通すのが苦しかった。それぐらい当事者によりそった本。レイプやDV、暴力が支配する沖縄の夜の街で生き延びた少女たちの物語だ。もうボクには言葉がない。だけど、この本がすごいのは、その少女たちに寄り添うだけではなく、その少女たちの選択と、少女たちの生きざまへのなんというか、とてつもない信頼なのだ。彼女たちはそうして生きてきて、そうして生きていく。彼女たちは決して保護される対象ではない。支援ということの難しさと、そして研究と支援との距離感の難しさ。そういうものを含めて、突っ込んていった本。ボクも花街の出身だ。だぶん、著者そのものがいろいろな思いをないまぜに生きてきたんだろうなあ。ほかに評価を求め、だけどここに帰るしかないという複雑な思い…。いろいろ難しいことをいろいろ感がえる。いずれにしろ参りました。
 実は、上間さんのこうした仕事をどう見ているのか、高里さんに聞いてみたことがある。『セクシャリティ』でいっしょに登場していたから、上間さんの仕事を全部知らなくても、少しは読んだことがるだろうと思って。高里さんは、「甘いって」、きびしかった。それはそうなんだ。沖縄のこうした貧困、そして暴力の背景には、沖縄戦と戦後の米軍統治がある。花街ができた経過からもそうだ。だから、この本の登場人物も、もっと突っ込めば必ずそういう背景があるにちがいないから。だけど、同時に、その彼女の目線の先に米軍基地があるわけではない。ならば、まずその目線の先にあることからはじめ、聞き取らないといけないのだから。そんなことも考えた。
 沖縄に、上間さんに会いに行きたくなった。

生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの

10 今日、赤旗で、薗部さんが書評を書いていた。それ以上のことはないんだけど。死者19人、重軽傷者27人。あの恐ろしい事件があって、もう7カ月がたつ。いまだボクは企画化できていない。やっぱり、冒頭の藤井さんと福島さんの文章が胸に迫る。「生きるに値しない命などない」。本書の執筆者の叫びだ。それをふみにじるような「障害者は生きていてもしかたがない」「安楽死させたほうがいい」という容疑者の言葉。そこで浮き彫りになった「優生思想」を、ボクらのうちなる意識にまで踏み込んで明らかにする。同時に、その背景を、新自由主義の進展にみる。そんもとでのヘイトスクラムと重なってくるのだ。いまの社会のありようを根源から問いかけている。
 この本のできる過程で、国会でおこなわれた集会もあった。発言のいくつかはそこからとられている。それだけに、この本は、意識的に、施設で生きるということのもう一つの側面を避けている感じがする。施設でいきる人。重度の障害ある人が生きるとは? そこに迫れているのか。それだけに、施設=差別という印象もうけてしまう。生活は社会が規定する。そこで、豊かに生きるには、施設で生きるということもこの社会ではありうるし、そこに生きる意味があることもありうる。そういう丁寧な議論も必要だと思うのだけど。


2017/02/18

2017年02月18日の新聞社説

《朝日新聞》
民進党 「脱原発」の旗を鮮明に
韓国の財閥 政経癒着からの脱皮を

《読売新聞》
GDPプラス 外需主導リスクに注意が要る
トランプ外交 現状では対露融和に動けない

《毎日新聞》
残業時間規制 上限60時間は不十分だ
サムスン疑惑 財閥不信の強さ見せた

《日本経済新聞》
現実を直視した帰還困難区域の復興を
「2国家共存」を放棄するな

《産経新聞》
京都府医大病院 疑惑解明への努力足りぬ
米政権の外交 同盟通じ国際平和を守れ

《東京新聞》
残業の上限制 働く人を守れる規制に
サムスン捜査 政・財閥癒着に決別を

 前進を感じたり、困難を感じたり。政治はいろいろな方向に動きているなあ。

調査ロボット、炉心直下の観察できず…回収断念

 これも2日前のニュースだけど……。記録のために。

調査ロボット、炉心直下の観察できず…回収断念(読売新聞)

 東京電力は16日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器に自走式の本格的な調査ロボットを投入したが、堆積物の影響で前に進めなくなり、炉心直下の観察はできなかった。
 ロボットの回収はあきらめ、遠隔操作用ケーブルを切断した。再調査の見通しは立っていない。
 ロボットは線量計付きで、長さ59センチ、幅9センチ。後部を持ち上げて周囲の状況を撮影できることから「サソリ形」と呼ばれる。炉心溶融(メルトダウン)で損傷した原子炉圧力容器の底部や、溶融燃料の観察が期待されていた。
 装置交換用のレール(幅約60センチ、長さ約7・2メートル)の上に降りたロボットは、炉心直下に向かって2~3メートル進んだが、堆積物が走行用のベルトに絡まって前進できなくなった。このため、着地点付近まで後退させてケーブルを切った。ロボットの回収断念は、想定の範囲内だという。……

 数日前には、2号機では、毎時650シーベルトというとてつもない放射線の数字が観測されたとかいうニュースもある、530シーベルトという数字も出ている。1号機と3号機は、水素爆発もおきたわけだから、さらに? それほど、F1の現実は深刻だ。その深刻な事態が、目の前に存在しているというのに……。
 まもなく、6年がたつ。6年目の今年は、メディアの報道も相当減った。もちろん、●年目ということでの報道でいいわけではない。だけど、全体として関心は下がっているのはそうなのだろうな。こうした現実があるのに……。その一方で、事故がなかったように帰還促進、支援の打ち切りもはじまっている。うーん。

2017/02/17

2017年02月17日の新聞社説

《朝日新聞》
米国と中東 「2国家」が和平の道だ
残業上限規制 尻抜けは許されない

《読売新聞》
東芝経営危機 統治不在が招いた名門の迷走
金正男氏殺害 「北」恐怖政治の残虐さ強まる

《毎日新聞》
中東2国家共存 米の無責任な方針転換
稲田防衛相 省内を統率しているか

《日本経済新聞》
自治体による民泊の規制は最小限に
北の独裁体制に警戒怠れぬ

《産経新聞》
ふるさと納税 創設の趣旨思い起こそう
拉致問題 日米共闘で全員救出迫れ

《東京新聞》
日本の技術を考える 時流の先を行っているか

 トランプ政権には振り回される。少し落ち着いたように思えたけど、この中東政策は、世界の平和に大きな危機をもたらしかねないし。うーん、これはねえ。

米軍属暴行殺人 「彼女が悪かった」被告、弁護士に話す

 2日前に記事だけど、これはちゃんと、残しておこう。これほど、強い怒りを感じる記事はないし。

米軍属暴行殺人 「彼女が悪かった」被告、弁護士に話す(琉球新報)

 米軍属女性暴行殺人事件で殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴されている元米海兵隊員のケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告(33)が犯行について「(事件が起きたあの場所に)あの時居合わせた彼女(被害女性)が悪かった」との認識を示していることが14日、分かった。13日付の米軍準機関紙「星条旗」が被告の弁護人を務める高江洲歳満弁護士を通じて同被告の見解を報じた。被害女性への責任転嫁とも受け止められる認識に、女性団体などは反発を強めている。
 高江洲弁護士によると、「米国の人には思いを伝えたい」とのケネス被告の要望で、高江洲弁護士が拘置所で聞き取った本人の供述書を星条旗紙に提供した。
 同紙によると、ケネス被告は「棒で殴った上で意識を失わせ、スーツケースに入れてホテルに連れ込み暴行しようとした」として、それ以上の危害を加える意図はなかったとした。日本の法制度では女性暴行は親告罪で、被害者による通報率も低いとして「逮捕されることについては全く心配していなかった」とした。
 暴行しようとした動機については「高校時代から女性を連れ去り暴行したいとの願望があった」と供述し、犯行当日はその欲求が高まっていたとした。幼少時から幻聴に悩み続け、自殺を図ったこともあるとした。
 ケネス被告側は強姦致死と死体遺棄の罪については起訴事実を認める一方で、殺人罪については殺意がなかったとして否認している。弁護側は被告の幻聴が長く続いてきたなどとして、那覇地裁への精神鑑定の申請を検討するとしている。

 こちらが、この問題を最初にほうじた、「STARS AND STRIPES」の記事。
 なぜ犯行にいたったのか? 幻聴、云々よりも、「逮捕されることについては全く心配していなかった」ということがやはり大きいなあ。そもそも「彼女が悪かった」などには、相手の人権ということを考えることそのものがないもの。それは、なぜ生まれたのか。米軍というものの存在と無関係では決してないわけで。

2017/02/16

共生社会とは、国会で議論 「生きていいと、党派超え発信を」 相模原事件、犯行予告1年

 なるほど、超党派でのとりくみ。首相はメッセージをださないもとで、政治はどう動くのか?

共生社会とは、国会で議論 「生きていいと、党派超え発信を」 相模原事件、犯行予告1年(朝日新聞)

 相模原市の障害者施設で入所者19人が殺害された昨年7月の事件を受けて、共生社会のあり方を議論する参考人質疑が15日、参院国民生活・経済調査会であった。容疑者が衆院議長宛ての犯行予告を届けてからちょうど1年。ようやく国会が動き出した。
 この日は参考人として、脳性まひのため車いすで生活している熊谷晋一郎・東大准教授が出席。「陰惨な事件が起きると犯人捜しをして排除し、自分たちのコミュニティーはクリーンに戻った幻想を抱こうとするが、全く問題解決にならない」と、一人ひとりが自らの問題として事件を見つめ直す必要性について語った。
 その後、自民、民進、公明、共産、無所属クラブの5会派の議員が、排除ではなく連帯する社会への課題や教育のあり方、政治の役割などについて質問。熊谷氏は「中間層の没落で多くの国民が不安を感じ、より弱い人を排除するなど、小さないす取りゲームに向かう構造がある」と指摘し、政治が果たすべき役割についてこう訴えかけた。
 「『私たちは生きていていいのか』と不安にさいなまれる人は多い。政治には『生きていていいんだ。そこはみんなで合意が取れている』と党派を超えて一丸となって発信して欲しい」
 容疑者は手紙で「障害者は不幸を作ることしかできません」と、国会議員に向けて犯行を予告していた。
 事件発生後、民進、共産が談話を出したり、公明がプロジェクトチームを設置したりしたが、各党幹部の発信は乏しく、国会での議論は散発的だ。再発防止のための精神保健福祉法改正案を今国会に提出する安倍晋三首相も、1月の施政方針演説で「決してあってはならない事件であり、断じて許せません」と容疑者を非難するにとどまった。
 参院の同調査会長の川田龍平氏(民進)は「これまで政治の動きは鈍かったが党派を超えて、共生社会に向けた立法府としての考えをまとめていきたい」と話している。

 超党派で、広く議論する。それは、結構、難しい。どのように押し出すのか。単純なようで、難しいなあ。シンプルな議論であるべきなんだろうが。実効性をもたせるようなものにしなければならないし。

2017年02月16日の新聞社説

《朝日新聞》
東芝巨額損失 再生へうみ出し切れ
領土教育 複眼的な思考こそ

《読売新聞》
子育て介護提言 人口減克服へ将来の不安拭え

《毎日新聞》
金正男氏殺害 独裁国家の非道強まる
東芝の経営危機 1カ月で打開できるか

《日本経済新聞》
柔軟に働ける制度づくりも忘れずに
偽造薬の流通を断固はばめ

《産経新聞》
参院選改革 新たな理念と制度を探れ
金正男氏暗殺 恐怖政治の限界に備えよ

《東京新聞》
「共謀罪」審議 法相の迷走が目に余る
金正男氏殺害 恐怖政治に潜む深い闇

 読売の提言。これがその提言についての報道だけど。一方で、家庭責任を強化する方向の枠組みをめざしつつ、そうでない(それではすまない)部分もあるのだろうなあ。となると、どこまで実効性があったり、実態にかみ合わなかったすることになっていくのだろうな。財源問題もこれまでの延長線上でありつつ、……。うーん。

2017/02/15

子どもの貧困 実態調査中間とりまとめ  困窮度高いほど、学習意欲、将来の進学希望が低い傾向保護者は非正規・無業が3分の1

 Nスぺでも取り上げられた大阪の調査。興味深い。

子どもの貧困 実態調査中間とりまとめ 困窮度高いほど、学習意欲、将来の進学希望が低い傾向保護者は非正規・無業が3分の1(日本共産党大阪府議団)

 大阪府は1月18日、子どもの貧困対策を目的に、府内30市町村の小中学生と保護者を対象に行った「子どもの生活に関する実態調査」の中間とりまとめを発表しました。
 調査は、所得を世帯人数に振り分けて高さ順に並べたときに真ん中の所得(中央値)以上の層と、世帯の所得を世帯の人数で調整した所得(等価可処分所得)が、中央値の半分以下の層(この層の全体に占める割合を相対的貧困率という)など、「中央値以上」「困窮度Ⅲ」「困窮度Ⅱ」「困窮度Ⅰ」の4つの層に分類。
 それぞれの傾向などを調べました。
 それによると、困窮度の高い層ほど、無業や非正規状態の割合が高く、相対的貧困線以下の層では、3分の1を占めています。
 朝食の回数が、週に3~4回より少ない子どもは、「中央値以上」で3.5%、「困窮度Ⅰ」で7.7%。
 家での勉強時間が1時間以上の子どもは「中央値以上」で61.2%、「困窮度Ⅰ」で38.3%など、困窮度が高い層ほど、通学状況や学習意欲、将来の進学希望が低い傾向が見られました。
 また、「子どもに対して経済的にできなかったこと」を保護者に聞いたところ、「家族旅行(日帰り含む)ができなかった」が「中央値以上」で7.8%だったのに対し、「困窮度Ⅰ」では46.2%にのぼり、「子どもを学習塾に通わすことができなかった」は、「中央値以上」3.6%、「困窮度Ⅰ」35.7%でした。
 保護者に「将来への希望」を聞いたところ、「希望がもてない」が、「中央値以上」では4.1%でしたが、「困窮度Ⅰ」では21.8%に達しました。……

 これがその調査結果。
 なかなか調査そのものは、この間の貧困研究の到達をふまえていて、その内容とも大事なものがある。わかってくることも多い。

2017年02月15日の新聞社説

《朝日新聞》
学習指導要領 現場の創意を大切に
ドーピング 撲滅にあらゆる方策を

《読売新聞》
指導要領改定案 主体的に学ぶ授業への転換を
予算委外交審議 「対米追従」批判は浅薄すぎる

《毎日新聞》
新学習指導要領 がんじがらめは避けよ
天皇退位と政党 主要な論点は絞られた

《日本経済新聞》
危機打開へ東芝は大胆な再建策を示せ
二兎を追う授業改革は可能か

《産経新聞》
東芝の多額損失 信頼回復の道なお険しい
次期指導要領 日本の良さ学べる授業に

《東京新聞》
東芝発表先送り 隠蔽体質の一掃を
新学習指導要領 量と質、二兎を追えるか

 学習指導要領だね。日経の懸念が、ちょっと注目かも。

小3から英語、国家を意識させる内容も 学習指導要領案

 学習指導要領の改訂案が発表された!

小3から英語、国家を意識させる内容も 学習指導要領案(朝日新聞)

 文部科学省は14日、小中学校で教える内容を定めた学習指導要領と幼稚園の教育要領の改訂案を公表した。グローバル化や人工知能(AI)の発達などへの対応から授業のあり方を見直し、小学3年から英語を始めるために授業時間数も増やす「質も量も」を鮮明にした。社会科では竹島と尖閣諸島を「固有の領土」と初めて明記。「国家」を意識させる内容も盛り込んだ。
 新要領は幼稚園が2018年度、小学校が20年度、中学校は21年度から全面実施される。「脱ゆとり」を掲げ、40年ぶりに授業時間を増やした前回08年改訂の内容は維持。「公共の精神」や「道徳心」などを重視する改正教育基本法(06年施行)の理念がより反映された内容となる。
 今回の改訂案のポイントは小学校の英語だ。歌やゲームなどを通じた「外国語活動」の開始を現行の小5から小3に早め、「聞く・話す」を中心に年間35コマ(週1コマ)をあてる。小5からは教科書を使う正式な教科「外国語科」に格上げされ、「読む・書く」を加えて授業時間を年間70コマに倍増させる。この結果、小3~小6の授業時間は各学年35コマずつ増える。18、19年度は移行期間とし、17年度中に教材配布や教員研修を進める。
 また、情報活用力を重視し、小学校ではコンピューターを動かすための指示を体験するプログラミング教育も必修化する。
 一方で改訂案は、「何を学ぶか」が中心だった従来の指導要領を転換。「何ができるようになるか」を明確にし、そのために「何を」「どのように」学ぶかを明確にした。答えのない問題に挑む力をつけさせるとして、先生が一方的に教える形ではなく、討論やグループ活動などを通じ、「主体的・対話的で深い学び」への工夫を求めた。
 「国家」を意識させる内容も盛り込んだ。小5の社会で、竹島、北方領土、尖閣諸島が「我が国の固有の領土であることに触れること」と明記。中学の地理では、すでに記載のある北方領土に加え、竹島と尖閣諸島が日本固有の領土であり、尖閣については「領土問題は存在しないことも扱う」とした。政府の統一的な見解に沿った内容だ。
 一方、教員の長時間勤務が指摘される中、学校現場の負担は増すことになり、「質と量」を両立させられるかが課題になる。

 これがその改定案。

 英語だとか、領土とかが注目をあびる。たしかにそれは重要だけど、それがなぜ出てきているのかということが今回ほど大事な改訂はないと思う。それほど、政治の影響が強く、しかも、新自由主義で貫こうとされている。何よりもの特徴が、そういう政府の教育への介入が全面的におこなわれるようなシステムをつくろうとしているということではないのかなあ。
 雑誌『世界』がこの特集をしている。広田さんが、改訂を評価する。だけど、読んでいくこと、個々の問題をたくさん指摘している。なのになぜ評価するのかは意味がわからない。会長になると、中教審との関係を考えるのかなんて思ってしまうほど。鈴木大祐さんのものはおもしろかったけど。
 かなり縁遠く考えられてしまっているし、運動をしている人は高齢の方が多く、きちんと関心がもたれていない感じもするだけに、縁遠いと感じているひとに、1つひとつていねいにしていかないとなあ。

2017/02/14

2017年02月14日の新聞社説

《朝日新聞》
北朝鮮の挑発 日米韓のゆるみを正せ
少年法と年齢 引き下げは弊害が多い

《読売新聞》
米中電話会談 「責任大国」の関係築けるのか
北ミサイル発射 日米同盟を試す不毛な挑発だ

《毎日新聞》
北朝鮮ミサイル 冒険主義の挑発やめよ
GDPプラス 外需頼みからの脱却を

《日本経済新聞》
日米韓連携で北のさらなる挑発に備えよ
底堅い景気にも楽観は禁物だ

《産経新聞》
GDP1%増 企業不安拭う経済対話を
北のミサイル発射 日米の覚悟問う試金石だ

《東京新聞》
米の入国禁止令 司法がブレーキかけた
北ミサイル発射 監視と包囲さらに強く

 うーん。北朝鮮のミサイル。ここで北朝鮮か。まあ、北朝鮮の側から見れば、日米を含めアメリカの動きが活発だから、そういう行動にでるというのは、そうなんだろうなあ。しかし、どうにも許せないことではあるのだけど。

日米首脳会談70%評価 入国制限75%理解できず

 こちらは共同通信。

日米首脳会談70%評価 入国制限75%理解できず(共同通信)

 共同通信社が12、13両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍晋三首相とトランプ大統領による初めての首脳会談を「よかった」と評価する回答は70.2%、「よくなかった」は19.5%だった。イスラム圏7カ国からの米入国を制限するトランプ氏の大統領令については「理解できない」が75.5%で「理解できる」の16.9%を大きく上回った。首相は「入国管理は内政問題だ」として大統領令への論評を避けている。
 内閣支持率は61.7%で、1月の前回調査から2.1ポイント微増となった。不支持率は27.2%。

 もう少し詳しく見てみると、 「共謀罪」の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を巡る金田勝年法相の言動は、69・5%が「問題だ」と回答。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を巡り、稲田朋美防衛相が、憲法9条との関係で問題になるため国会では「戦闘」という言葉は使っていないとした答弁も、66・4%が「納得できない」としたなど注目されるものがある。
 一方、日米首脳会談の関連では、首相がトランプ氏の別荘に招かれてゴルフをしたことに対し、60・2%が「適切だ」とした。沖縄県・尖閣諸島が米国の防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと明記した共同声明も、77・3%が「評価する」と答えたそうだ。両首脳が新設で合意した貿易・投資分野の対話の枠組みは「評価する」が67・7%だった。日本が米国の雇用創出に「協力してもよい」との回答は60・2%となったという。また、政府が沖縄県の米軍普天間飛行場の移設に向けて、名護市辺野古沖で本格化させた海上工事継続の是非については「継続する」が48・2%で、「中止する」の41・0%をやや上回った、と。相当、ていねいにみていく必要があるなあ。
 なお政党支持率は自民党が前回比2・1ポイント増の44・6%で、民進党は前回の7・3%から横ばい。公明党4・0%、共産党4・5%、日本維新の会3・3%、自由党0・4%、社民党1・5%、日本のこころ0・2%、「支持する政党はない」とした無党派層は33・7%。

NHK世論調査 内閣支持58% 不支持23%

 うーん。

NHK世論調査 内閣支持58% 不支持23%(NHKニュース)

 NHKの世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月行った調査より3ポイント上がって58%、「支持しない」と答えた人は6ポイント下がって23%でした。
 NHKは今月11日から2日間、全国の18歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。
 調査の対象となったのは1501人で、64%に当たる957人から回答を得ました。
 それによりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月行った調査より3ポイント上がって58%でした。一方、「支持しない」と答えた人は6ポイント下がって23%でした。
 支持する理由では、「他の内閣より良さそうだから」が36%、「実行力があるから」が23%、「政策に期待が持てるから」が13%だったのに対し、支持しない理由では、「政策に期待が持てないから」が38%、「人柄が信頼できないから」が24%、「支持する政党の内閣でないから」が19%となっています。
 安倍総理大臣が、アメリカのトランプ大統領との初めての首脳会談で、日米同盟と両国の経済関係を一層強化していくことで合意したことについて、会談を全体として評価するか聞いたところ、「大いに評価する」が13%、「ある程度評価する」が55%、「あまり評価しない」が21%、「まったく評価しない」が6%でした。
 安倍総理大臣とトランプ大統領の首脳会談のあとに発表された共同声明に、沖縄県の尖閣諸島はアメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用範囲であると明記されたことについて、評価するか聞いたところ、「大いに評価する」が31%、「ある程度評価する」が40%、「あまり評価しない」が16%、「まったく評価しない」が5%でした。
 安倍総理大臣がトランプ大統領との首脳会談で、麻生副総理兼財務大臣とペンス副大統領のもとに経済対話を発足させ、財政・金融政策や2国間の貿易に関する枠組みなどを議論していくことになったことに関連して、対話の行方は日本経済によい影響があると思うか聞いたところ、「良い影響がある」が23%、「悪い影響がある」が6%、「どちらとも言えない」が60%でした。
 トランプ大統領が中国の習近平国家主席と電話で会談し、見直す考えも示唆してきた、「1つの中国」の政策を習主席の求めに応じて尊重すると伝えたことについて、日本にとって好ましいと思うか聞いたところ、「好ましいと思う」が9%、「好ましいとは思わない」が23%、「どちらとも言えない」が55%でした。
 トランプ大統領が中東やアフリカの7カ国の人の入国を一時的に禁止することなどを命じる大統領令を出し、司法の場で争いが続いていることをめぐり、トランプ大統領の対応を評価するか聞いたところ、「大いに評価する」が1%、「ある程度評価する」が12%、「あまり評価しない」が33%、「まったく評価しない」が46%でした。
 天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議が先月、天皇陛下一代限りの退位が望ましいとする立場をにじませた論点整理を公表したことについて、論点整理を評価するか聞いたところ、「大いに評価する」が16%、「ある程度評価する」が47%、「あまり評価しない」が19%、「まったく評価しない」が7%でした。

 やっぱり、批判的な議論が圧倒的に少ないことが大きく反映しているのだと思うなあ。「政府が組織的なテロや犯罪を防ぐため、「共謀罪」の構成要件を厳しくして「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法の改正案を今の国会に提出する方針であることをめぐり、こうした法整備が必要だと思うか聞いたところ、「必要だと思う」が46%、「必要ではないと思う」が14%、「どちらとも言えない」が29%」「また、今の憲法を改正する必要があると思うか聞いたところ、「改正する必要がある」が31%、「改正する必要はない」が30%、「どちらとも言えない」が31%」というのを見るとなおさらだなあ。もちろんNHK的な誘導的な要素はあるにしてもだ。
 各党の支持率は、自民党が38.2%、民進党が6.4%、公明党が2.8%、共産党が4.4%、日本維新の会が1.4%、自由党が0.4%、社民党が0.7%、「特に支持している政党はない」が40.1%。

2017/02/12

差別落書きの少年に「読書」の判決、課題図書も指定 米東部

 ネットだから知れるニュース。やっぱり、これは考えさせられる。

差別落書きの少年に「読書」の判決、課題図書も指定 米東部(CNNニュース)

 差別的な落書きをした少年5人に、課題図書を読んでの感想文提出が命じられた
 米東部バージニア州でアフリカ系米国人の子どもが通う学校の校舎に人種差別的な落書きをしたとして器物損壊などの罪に問われた10代の少年5人に対し、裁判所がこのほど、読書や映画鑑賞を通じて世界観を広げるよう命じる判決を言い渡した。
 検察によると、16~17歳の少年5人は昨年9月30日、同州アシュバーンの学校の校舎に侵入してナチス・ドイツのかぎ十字や、わいせつな内容、「ホワイトパワー」などの落書きをしたとして、器物損壊と不法侵入の罪で起訴された。
 現場は地元のアフリカ系米国人の子どもたちのために1892年に設立された教会付属の学校だった。
判決は2月上旬、少年家庭裁関係地方裁判所のアベリーナ・ジェイコブ裁判官が言い渡した。検察によると、判決ではハーパー・リーの「アラバマ物語」、エリ・ヴィーゼルの「夜」、チヌア・アチェベの「崩れゆく絆」などを課題図書に指定。この中から選んで今後12カ月かけて1カ月に1冊ずつ読み、感想文を提出するよう命じた。
 読書に代えて映画を鑑賞することも認め、「シンドラーのリスト」「それでも夜は明ける」などの作品を指定している。
さらに、米ホロコースト博物館とアメリカ歴史博物館を見学して、自分たちの落書きがアフリカ系米国人の社会でどう受け止められたかに関する論文を書くよう指示した。
 この内容は、連邦検察のアレックス・ルエダ検事が提案したという。元司書の母をもつルエダ検事は、こうした作品から戦争や差別について多くを学んだといい、少年たちにも学んでほしいと思ったと語る。「世界で人々がジェンダー、人種、宗教の名の下にどれだけひどいことをしてきたか、目を見開いてほしい」という願いを込めた。

 たぶん、日本でも教育現場では、良識的な人がとりくんでいることだけど、それを司法が、社会全体がそうあれというメッセージだとも読める。そこがとても大事な気がする。

2017年02月12日の新聞社説

《朝日新聞》
日米首脳会談 「蜜月」演出が覆う危うさ

《読売新聞》
日米首脳会談 経済で相互利益を追求したい

《毎日新聞》
日米首脳会談 厚遇の次に待つものは

《日本経済新聞》
日米は新経済対話を冷静に進めよ

《産経新聞》
日米首脳会談 揺るがぬ同盟への決意だ 「自由」の恩恵に資する対話を

《東京新聞》
安倍・トランプ会談 蜜月の影響見定めねば

 今日は日米会談。予想に反して、軍事同盟としての日米同盟がベースになっている。それも、基本、国防総省的な、骨太の日米同盟論が、いろいろごちゃごちゃした議論を抜きに貫かれている印象。そこには、これから一層、安倍内閣の対米従属的な姿勢のなかでの軍事的役割の強化が容易にそうぞうされるものになっているわけで。うーん、これはねえ。

見えない“貧困” ~未来を奪われる子どもたち~

 今日のNスぺ。やっぱり見ていて苦しかった。たまらなかった。

Img_01_2 6人に1人の子どもが相対的貧困状態に置かれている日本。その対策は喫緊の課題とされながら有効な手立てを打てていない。そうした中、東京、大阪などの自治体や国が初めて大規模調査を実施。世帯収入だけでは見えない貧困の実態を可視化し、対策につなげようとしている。調査から貧困を見えにくくしていた要因も浮かび上がりつつある。1つ目は、ファストファッションや格安スマホなど物質的な豊かさによって粉飾されること。2つ目は高校生のアルバイトなど子ども達が家計の支え手になっていること。3つ目は、本人が貧困を隠すために、教師や周囲の大人が気づきにくいことだ。こうした状況を放置すれば、将来の社会的損失は40兆円に上るという試算もある。進学率の低迷、生活保護や社会保障費の増加など、社会全体のリスクとして捉えるべきと専門家も指摘している。相対的貧困に直面する子どもたちの実態ルポとデータ解析で可視化し、専門家の提言も交え、「見えない貧困」を克服する道筋を明らかにしていく。

 板垣さんたちの番組だから、ちゃんとつくられると思ったけど、期待どおりちゃんとつくられている。だけど、見えない”貧困”なのだろうか? 貧困の番組がつくらて、貧困が社会問題として、とらえるようになって、もう10年ちかくたつ。ボクもこの10年、いろいろな発信をしてきた。研究者たちの地道な調査もある。そういうなかで、子どもの貧困基本法も、生活困窮者支援法もつくられてきた。だけど、問題は、それでもなぜ事態が変わらないのかということ。
 番組は、実態をほんとうにていねいに取材し、明らかにしている。そういうことを共有化することは、たしかに、いまなお大きな課題なのだ。番組のなかでも、やっぱり、教師は無神経に感じてしまうし。コメンテーターは、ボクもよく存じ上げている人たちで、その発言はたしかにそうなのだ。だけど、もっと言おうよっていいたくなる。もっと踏み込まなっちゃ。Vでだされる姿は、なぜにこれだけ母親たちは働いているのに生活は苦しいのか? なぜ社会保障は機能しないのか、なぜ教育費や学費が子どもを苦しめるのか、そのことをこの10年叫び続けても変わらないのか。法律ができても、どうして変わらないのか? それがどれだけ、子どもたちの夢を奪い、未来に、将来に展望を見いだせないのか。もっと、そのことに心の底から怒らなければならない。もちろんそれを番組は静かに告発しているわけなのだけど。
 番組の最後の子どもたちの声が離れない。「こんなクソみたいな社会を変えてやる」。その声に、ボクらはどうこたえるのか。たしかに、そんなに単純には変わらないし、答えは簡単ではない。社会全体は、それでも自己責任に覆われているし、政治の世界では責任をもって解決しようという力はまだまだ弱いのが現実。だけど、それでも、立ち向かわなきゃ。変えていかなきゃ。1つひとつの問題をもっともっと、くり返し語っていかなきゃいけない。政治の役割を心して、かかっていかないと。


2017/02/11

2017年02月11日の新聞社説

《朝日新聞》
復興庁 「御用聞き」から前へ
明治150年 歴史に向きあう誠実さ

《読売新聞》
テロ準備罪法案 金田法相の言動は緊張感欠く
米入国制限停止 強引な大統領令阻む司法判断

《毎日新聞》
米入国禁止訴訟 大統領の暴走を止めた
少年法18歳諮問 更生の仕組みが必要だ

《日本経済新聞》
気象ビッグデータの産業利用を進めよう
株主との対話促す会社法に

《産経新聞》
PKO日報 情報管理の徹底を求める
建国記念の日 明治150年の意義考えよう

《東京新聞》
天皇制と憲法 象徴の意味を考えて

 天皇問題の議論はいやだなあ。だって…。生前退位は皇室典範の改正が筋というのは、そうだろうなあ。だけど、話の筋としての天皇の発言はやっぱり問題を感じるし。公的行為だとかの話になると、みなさんの好きな立憲主義の立場からどうなの(笑)。いやあ、象徴天皇の意味かあ。
 復興庁。うーん。こと、福島については、幕引きだなあ。そこを含め、なぜ被災者によりそい、ともに歩まないのか?まあ、権限の問題があるのはそうだけどねえ。

都市/大学のガバナンスと若者支援(首都ソウル vs.東京) ―公立大学(ソウル市立大学)の学費半額化をめぐって―

16665084_1326209290773146_739626909 午前中のインタビューを終え、午後からは、ここへ! 漸進的無償化科研と大学評価学会のシンポ。シンポはまず、パク・コヨン祥明大学校教授/(韓国)大学教育研究所(HEI)理事長、チョン・ビョンホソウル市立大学教授/ロースクール研究科長の報告。通訳を介してだから、ただでさえ難しい内容が、いっそう難しい。だけど、韓国の体験を直で聞けるのはやっぱりすごいこと。全然、印象が違うんだもの。進藤兵都留文科大学教授/東京自治問題研究所理事長。あいかわらず、てきぱきとした分析と整理。いろいろな理解に役立つなあ。討論も含め、やっぱり韓国での、運動の広がりと、理念的な議論の厚みは感じるなあ。そのうえで、実際にには政治的な妥協をくぐっていくわけで、そこから考えるべきことも見えてくる。もともと、教育政策、大学政策そのものも、複合的なもの。しかも、学生の実態や学びということを考えれば、より多面的な議論が必要。ワンイシューではかたずかない、視野と議論が必要だということ。ここはおもしろいし、たくさん考えさせられた。だけど、同時に、ワンイシューからはじまってこそ、議論が多面的になるということも事実だなあ。そこもおもしろい。
 制度自体でいえば、やっぱり、韓国の地方自治事情はもっと勉強しないとなあ。日本の自治体の多くは疲弊しているし。と同時に、日本は地方の格差が大きいから。首都大のような大学だけではなく、多くの公立大学は小さな自治体だしなあ。交付金依存という面もあるだろうし。いろいろ知りたいこと、勉強したこと山積み。公立大学の研究している人いるのかなあ。


相棒15 前後編スペシャル 声なき声

20170201170854 忙しかったので録画して見た。さすが相棒だな。まだまだ死んでいないよなあこのドラマ。DVをテーマにしたこのドラマは、あまりにも切ないなあ。背後に、「家庭」を強調する、極右勢力の存在も臭わせつつ。相棒を引っ張ってきたのは間違いなく和泉聖治だったと思うけど、彼も年老いて、橋本一は円熟期に入ったなあ。映画も期待かも。DVDになるのを待つのかなあ。


2017/02/10

キャスターという仕事

41gjbfogydl_sx307_bo1204203200_ 国谷さんは、ボクより1学年うえ(あっ、誕生日は相方と同じだ!)。同じ、大阪の出身。まあ、だいぶ育ちは違うにしても。彼女がクローズアップ現代をはじめたのが93年。ボクがいまの雑誌の仕事をはじめたのは91年。ほぼ同じ時代を、かなり性格が違うにしても、メディアの世界で見つめていた。それだけに、読んでいておもしろいし、自分のことをふり返りながら読む。キャスターと編集者はだいぶ性格がちがう。編集者は黒子、だけど、その分、企画立案からはじめる。最初から、最後まで。取材者ではないのは同じ、見識ある人、専門家を相手に、そこから引き出すというのも同じ。こちらは弱小雑誌だから、NHKの編集者と違って、1カ月20本、かなり広い分野を、手当たり次第に、必死で勉強して仕事をするのは同じだなあ。
 この20数年の政治や社会の変容は大きい。そこで感じていることで、共感できることは多い。国際社会への関心、雇用や経済のあり方の問題…。なによりも、社会が複雑化し、単純に問題を描けないということ。テレビ化、ネット化がすすみ、短い言葉でわかりやすくということの危険性という問題意識は、強く共感する。
 だけど、クローズアップ現代そのものは、なぜ、つっこまないのか、なんと中途半端なのかという批判的な視点で見ることの多かった番組でもある。それはたぶん、立ち位置が決定的に違うからだろうし、だけど、彼女の立ち位置での葛藤は理解もできるし、共感もできる。それは、たぶん、ジャーナリズムとは何か、メディアと民主主義の関係で問われていることは何かということで、彼女がぶれていないからだろう。
 やっぱり、ボクなんかと違い大物であり、才女である。だけど、小さいながらもボクにはボクなりの自負もある。それだけに、たくさんその彼女のジャーナリストとしての仕事ぶりと、生きざまから、学びたいと思うことも多いし、忸怩たる思いや後悔などからm、学びたいと思うのだ。
 それでも理屈っぽい、もっとわかりやすくという意見もでるだろうなあ。永遠の課題でもあるのだろうけど。


2017年02月10日の新聞社説

《朝日新聞》
日韓外交 双方の利益を考えよ
軍事研究 大学も主体的に議論を

《読売新聞》
少年法18歳諮問 更生の手立てをどう講じるか
陸自PKO日報 適切な保管と公開が不可欠だ

《毎日新聞》
米軍から研究費 提供先の広がりに驚く
大使帰国1カ月 正常化へ日韓で努力を

《日本経済新聞》
再犯防止に向けた刑罰見直し議論深めよ
M&Aリスクの丁寧な説明を

《産経新聞》
テロ準備罪と法相 法案の成立に適任なのか
安倍トランプ会談 同盟の基盤を語る機会に

《東京新聞》
自動ブレーキ 事故防止へ普及急ごう
PKO日報開示 「戦闘」認め、撤収検討を

 共謀罪をめぐる金田法相発言、南スーダンPKOをめぐる問題。きちんと、論点を定めることが大事と痛感しつつ、なかなか、その作業には手がつかない。軍事研究はふたたび、米軍資金が注目されている。大学の議論もよく見なければ。日韓問題。やはり、歴史的な問題を考えないと問題はすすまない。そもそも、植民地支配とはなんであったのか?日本ではよく理解されていない。在日の問題はなおさら。表面的な議論は、逆に解決を複雑にしかねないのだけど、なかなかねえ。

2017/02/09

2017年02月09日の新聞社説

《朝日新聞》
PKO日報 国民に隠された「戦闘」
BPO見解 改めて問う放送の自律

《読売新聞》
放射線審議会 民主党政権時の基準を見直せ
対韓措置1か月 少女像撤去へ行動が見えない

《毎日新聞》
安倍首相の訪米 言うべき事を言う旅に
金田法相 「答弁できぬ」が問題だ

《日本経済新聞》
ファンドの力を生かして経営改革を
福島第1の険しいデブリ除去

《産経新聞》
東芝の経営再建 原発企業の重責忘れるな
辺野古海上工事 「平和と安全」への一歩だ

《東京新聞》
外国人労働者 ルール作りへの議論を
東京一極集中 是正はもっと大胆に

 ばらばらだけど、それぞれとても興味深いテーマがならぶ。もっと突っ込んだ論点を、つかまないとなあ。

2017/02/08

ルポ 母子避難――消されゆく原発事故被害者

41r4x6gwwfl_sx309_bo1204203200_ 以前に買っておいたのだけど、全部読まずに放置したままになっていた。だけど、相方が北海道に持っていったはずなので、もう一度amazonで買ったわけだけど、相方は持って行っていないという。真相は不明。で、ここに来て読み終えた。冒頭は、事故直後の避難からはじまる。あのときに恐怖を思い出して、読んでいても息が苦しくなる。それほど、大きなできごとだった。
 たしかに、自主避難というのは、自己責任にくるまれてしまう。そのなかで、登場する人たちの暮らしやそのなかでの葛藤は、読んでいても、ほんとうに苦しくなる。そこなかで、送った避難生活。だけど、そこには、いろいろな議論があるにしろ、ある種の危険があり、恐怖があり、やむにやまれず、強いられた避難であるはずだ。だけど、政治も、東電も、なぜにここまで冷たく、そして社会のなかで、支援運動が広がったにしても、十分な理解が広まらないのか。
 そして、いまの内閣は、福島は帰還が先行し、自主避難者たちは、「消されていく」ことになる。目前に借り上げ住宅の打ち切りは迫る。さまざまな押し返しや地域での具体化があるにしても。もう6年だ。避難先でも生活もあれば、果たして、かつて住んでいた町や村は、帰還できる状況に十分あるのか。ていねいな議論が必要なのにだ。きちんと、向き合わなければならない。
 


2017年02月08日の新聞社説

《朝日新聞》
天下りあっせん 文科省だけとは思えぬ
金田法相 責務忘れた「質問封じ」

《読売新聞》
安保関連研究 科学者を縛ってはならない
北方領土の日 元島民の自由往来拡大を急げ

《毎日新聞》
文科省天下り ルール破りにあきれる
北方領土の交渉 国民の支持が不可欠だ

《日本経済新聞》
持続可能な住宅市場へ政策の大転換を
クロマグロ漁の違反なくせ

《産経新聞》
文科省天下り これでも道徳の「本丸」か
北方領土の日 四島主権の明確化譲れぬ

《東京新聞》
一つの中国 海峡の安全を守る知恵
牛乳の流通 競争だけが改革なのか

 天下り問題、産経の論点は、それはそれでおもしろい。官僚の特権と、業界との癒着と、何よりも文科の場合は、組織的な支配の構造。だけど、なかなか、中身はすごいなあ。軍事研究問題、科学者を縛るなって? 問題の縛る相手は、軍であり、権力であるのだけどなあ。

シリーズ 暮らしと憲法 第三回 障害者

 昨日のハートネットTV。

17e1485333125166 今年は、日本国憲法が施行されてから70年の節目の年。戦後日本は、憲法を道しるべに社会を築いてきました。しかし、憲法のことを普段は、あまり意識しないのではないでしょうか?ハートネットTVでは、シリーズで暮らしの現場から憲法を見つめていきます。
 第三回 障害者
 憲法に具体的な文言として明記されていない障害者。しかし今日では様々な法が整備され、社会生活支援も提供されるようになってきています。その実現に大きな役割を果たしてきたのは他でも無い当事者の声。それはまさしく憲法12条が謳う「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」という理念そのものでした。現在もなお「不断の努力」を続ける障害者、そして憲法が制定された戦後からの障害者運動の歩みを振り返りながら、私たちはどう憲法と付き合うべきなのかを考えます。

 番組で大きくとりあげられていたのが、障害のある人が65歳になると、障害福祉から介護保険のサービスに変わることで、サービスが減ったり負担額が増えたりする問題に、裁判でたたかう三浦さん。この問題は、うちの雑誌でも取り上げたことがあるけれど、三浦さんは、もう3年たたかっている。
 障害者のたたかいは、いろいろな経緯があり、いろいろ理論的な問題もあって、難しさはとびきりだ。だけど、そういうなかでも、共同したたたかいを発展させてきた。その力で大きく変わって部分と、そして、いま襲い掛かっている問題。「不断の努力」によって障害者がかちとってきたもの、そして、たたかいはいまも続いている。そこに、憲法へのこだわり。そのことは学ばされた感じ。なるほどなあ、などと思いながら見た。

2017/02/07

2017年02月07日の新聞社説

《朝日新聞》
辺野古着工 沖縄より米国優先か
大統領と司法 三権分立を脅かすな

《読売新聞》
辺野古海上工事 普天間返還の遅滞を避けたい
日米経済協力 相互に国益を満たす連携探れ

《毎日新聞》
辺野古工事 民意軽視では続かない
小池旋風 「劇場」に弱かった自民

《日本経済新聞》
米金融規制の改革は日欧とも足並みを
イランとの対立再燃を避けよ

《産経新聞》
「放射能がうつる」いわれなき悪口で傷つけ…相次ぐ原発避難いじめ 差別と偏見許さぬ社会に
区長選で自民惨敗 「反改革」姿勢あらためよ

《東京新聞》
首相の訪米 米政権との間合い測れ
辺野古海上工事 民意は置き去りなのか

 辺野古の新基地をめぐっての対決構造がよくわかるような社説のならびなだあ。あまりにも露骨に住民の民意の無視を日米両政府は続ける。工事強行という無謀と、数々の首脳の発言。それを擁護・支援する、読売……。うーん。

弁護人

640 全然、映画見れてないなあと行ったけど、先日、これを見に行ってきた。茨城まで! とは言え守谷なので、我が家からはそんなに遠くはない。が、電車賃は結構高い。まで見ていない『この世界の片隅で』と、どちらを見ようか、考えたけど、まずこっちを見るのが自分ぽいだろうなって思って、こちらを見た次第。もちろん、思いっきり直球の映画であり、ストーリーもいたってシンプル、単純。だけど、ソン・ガンホなど登場人物が実に生き生きして、魅力的。
 高卒ということで排除され、劣等感をもつ弁護士の主人公は、土地の登記や税金を扱う”俗物弁護士”。あることを契機に、それが社会派、人権派弁護士への見事に脱皮していく物語なわけだけど。主人公のモデルは、ノムヒョン元大統領。事件は80年代初頭。光州事件の影響がまだ冷めやらぬ時期に、おこなわれた弾圧・冤罪事件。
 このように1つひとつ、人は変わっていく。その変化がまわりに影響をあたえ、さらに人が変わっていく。その積み重ねの中で、韓国社会は、軍事独裁を突き崩してきたのだなあとあらためて思った。そのことはとても大事なことだと。屈折していたジャーナリストや妥協的だった弁護士の変化も印象的。国家・権力の強圧に対する悔しさ、でもどんな困難に対しても、「絶対にあきらめない」というメッセージ! それは、日本のいまのたたかいにも通じるところがあるのだし、それがいまの韓国のたたかいをつくっているのだろうなあとも。面白かった!!!


2017/02/06

障害を持つ息子へ ~息子よ。そのままで、いい。

9 さて、お約束の本の紹介。この本に引き込まれるのは、やはり自閉症の子どもの親としての葛藤、そしてそのなかで変わっていくその過程を、そのまま赤裸々に綴っていることだろうなあ。そのうえで、著者は、取材に向かう。その姿がまた胸をうつのだ。そこで、えぐっていく論点は、ほんとうに今こそ問いかけるべきもの。たとえば、自閉症児をもつ家庭の無理心中のところでの弁護士の発言は、いま、相模原の事件にかかわって、熊谷さんが紹介する、横塚さんの『母よ、殺すな』にも通じる。親が、どんなに成長しても、子どもがいろいろな発達を一歩一歩勝ち取っても、実際には、さまざまな困難がある。そういう思うをふまえながら、その人生を必死て歩んでいる姿に共感を感じるのだろうな。
 ボクも、いろいろいってもメディアの世界の人間だから、その仕事の原点は、その問題を自分の問題として考えるということにある。そのようにして、いつも考えていたし、とくに、子どもにかかわることはつねに自分の子ども、子育ての重ねながら考えてきた。だけど、この著者のように、赤裸々ではないなあ。もちろん、雑誌編集者は、取材者ではなく、取材したり、いろいろ調べたりしている人をとおして作品をつくる。だから少し引いたところから、やや冷めた視線で見ているわけで。いろいろ共感したり、うらやましく感じたり、よけいにいろいろ考えたりする。このテーマでも、やっぱりそうであるのだけど。


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